【ひろまる交流録】平成30年12月30日 東谷望史さん 馬路村農業協同組合 代表理事組合長(高知県馬路村)


11月25日~26日まで、厚真町の皆さんにごいっしょさせていただき、
馬路村へ。

おそらく、12年ぶりくらいにお逢いしたのですが
馬路村農協組合 組合長 東谷望史さんにお逢いしてきました。

今回の目的は、厚真町の地域資源であるハスカップを
震災からの復興に活かせないか、
ゆず加工による地域おこし、地域活性化で有名な馬路村に
ご縁あって同行させていただいたのです。

団長ハル君。馬路村でゆず好きになりました(驚)

厚真町のハスカップに関することは
また、改めて、ブログに書きたいと思いますが、
今日は、東谷さんと馬路村のことを中心に書きますね。

今回の研修は、NHKさんのご尽力で実現

東谷さんは変わらぬ土佐弁とモチベーションのままで
迎えてくださいました。

現在は、組合長として辣腕をふるってらっしゃいますが、
一職員として、ゆずの加工品を全国で販売し
ゆず文化をつくると決意したころは
苦労の連続、組織の中では、孤軍奮闘だったとか。

今でこそ、ゆずと言えば馬路村、
馬路村と言えば、ゆず、というくらいに
全国的には有名です。
しかし、もともとの生産量では、
隣の北川村の方が多い。

また、品質においても、高齢化や人手不足で
農薬や肥料の散布などに手間をかけていなかった
馬路村のゆずは、黒い点があったりごつごつとして
きれいなゆずにはならず、
果実としてそのまま売るには弱い商品だったようです。

東谷さんの畑のゆず。超貴重なゆずです。

加工品でいくしか地域の存続はないと考えた東谷さんは、
ゆず加工品の商品開発にとりくみ、
百貨店の催事での販売にチャレンジしました。
成果はなかなか出ません。

努力を重ねるうち、日本の101村展において
昭和63年にポン酢しょうゆ「ゆずの村」が最優秀賞、
平成2年にゆずジュース「ごっくん馬路村」が農産部門賞を受賞したことが、
きっかけで、馬路村の名前が知られるようになりました。

あわせて、馬路村農協は
当時はまだ珍しかった産地直送の通販にも
取り組んでいました。
当時は、東谷さんも含めて数名の職員で対応していたそうです。
「商品を売るのではなく、馬路村を地域まるごと売る」
「田舎の価値を、都会に売る」
といような情報発信の戦略は時代の最先端でした。

通販と合わせて、ゆずをキーワードに山奥の村にも
沢山の方たちに視察や買い物に来てもらえるよう
観光にも取り組んだことも新しいことでした。
工場が見学できる「ゆずの村」の前庭は、
北海道富良野のニングルテラスに感動した東谷さんが、
自ら重機を動かして、作った場所です。

従業員の駐車場がお客様から見えないよう
お客様には、少し歩いてから中に入っていただくよう
設計されています。
まず、自分自身が常に先進地に学び、
良いと思ったものは、まず、取り入れる。
実際に北海道で見学されていた当時も知っているので
有言実行の人、東谷さんに改めて
頭が下がります。

残念ながら人口減少は、今も続いてはいるようです。
約950人になってしまった小さな村の農協で
10年以上にわたり約30億円の売り上げを続けています。

東谷さんが今、力を入れて取り組もうとしているのは、
耕作放棄地の復活でした。
残念ながら、山間の厳しい環境の棚田など
馬路村においても、耕作放棄地は増加しています。
農協で別会社を立ち上げて、
耕作放棄地での営農に向けてゆずの植林などにも
取り組み始めているとのこと。

馬路村を訪れる観光客に馬路村に入った瞬間から
「ゆずの村」を実感してほしい。
日本遺産の認定をきっかけとして、
ゆずロードと言えるような景観をつくりたいと、
熱く語る東谷さんが印象的でした。

今は、時代が少しかわって「ふるさと納税」などにより
ある意味、田舎や、ふるさとが商品化されてしまっています。
馬路村が十数年前に鮮烈に発信したイメージが
少し薄まっているかもしれません。

だからこそ、原点をもういちど振り返りながら、
さらに前進しようと努力し続ける東谷さんや馬路村の姿に
改めてファンとなりました。

さっそく、特別村民にも申請してきました。
2日後、札幌に帰ってきてすぐに、
特別村民証が届きました。
特典は、
「村長といっしょにごっくんを飲んで写真を撮れる」
ということだけ。

すでに、特別村民の登録は10,000人を超えているそうです。
実際に町長と写真を撮りに来る方がいるそうで、
その1人にいつか私もなりたいと思っています。

厚真町をはじめ、北海道の地域でも
馬路村のように、地域の価値や文化を大切にして
しっかり商いをするところが増えるよう

来年もどんどん情報や新しい価値、文化を発信しながら

応援していきます!!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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