図書館実践工房 塚田 敏信


『あるく、みる、きく、よむ、きろくする、かんがえる、つくりだす』

おもしろいもので、私たちは自分がいるところのことを、一番わかっていなかったりします。まさに灯台下暗しで、そのため足もとにあるものをきちんと評価できないまま、まちづくりとか地域再生の名のもとに、どこかの事例をそのまま持ちこんでしまうことがよくあります。

そしてその多くが竜頭蛇尾になるのは、肝心の出発点が他人任せのため、活動への愛着や意欲や責任といった部分が、すっぽり抜け落ちてしまうからかもしれません。

私は何かを始める前に、まず歩きまわります。見て、聞いて、読んで、記録して、考えて、そこから何が生まれてくるか。それだけでも、わくわくしてきます。町文化の研究活動も、図書館でのさまざまな実践も、銭湯倶楽部もそこから始まりました。

白石のまち並みを歩いていると、人に寄り添うような空気につつまれるのを感じます。それは菊水地区にも色濃く漂い、銀座商店街の夏祭りの底力ともなっているようです。

その菊水で私は、札幌VOの皆さんが商店街などの姿を記録する仲間に入れてもらっています。きっかけは広田まゆみさんの、足もとに目を向けようとする意識でした。そんな広田さんとは「あるいて、みて、きいて、よんで、きろくして、かんがえて、つくりだす」たのしさを共有できればと思いますし、その思いをこめてフィールドワークの課題を差し上げています。


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