【ひろまる日記】10月5日 組織は創造的破壊のためにある


常任委員会、特別委員会が終了し
民進党会派として初めて開催する「手話講習会」を待つまでの間
ドラッカーの書籍を開き
現在の混迷を予見するような箇所を読みました。
キーセンテンスを抜粋して転載させていだきます。

プロフェッショナルの条件
Part 1 いま世界に何が起こっているか
より以下抜粋

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第2章 新しい社会の主役は誰か
【組織は創造的破壊のためにある】
社会、コミュニティ、家族は、いずれも安定要因である。それらは、安定を求め、変化を阻止し、あるいは少なくとも減速しようとする。これに対し、組織は不安定要因である。組織はイノベーションをもたらすべく組織される。

【変化のためのしくみをもつ】
数年ごとに、あらゆるプロセス、製品、手続き、方針について、「もしこれを行っていなかったとして、今分かっていることをすべて知りつつ、なおかつ、これを始めるか」を問わなければならない。

組織は、成功してきた製品、方針、行動について、その延命を図るのではなく、計画的な廃棄を行わなければならない。

組織は新しいものの創造に専念しなければならない。

第一に組織は、その行うことのすべてについて、絶えざる改善、日本で言うカイゼンを行う必要がある。

第二に組織は、知識の開発、すなわちすでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する必要がある。

第三に組織は、イノベーションの方法を学ぶ必要がある。さらにイノベーションは体系的なプロセスとして組織化することができるし、まさにそのように組織化しなければならない。

これら三つの活動の後は、再び体系的廃棄の段階に戻り、新しいプロセスを最初から始める必要がある。そうしないかぎり、組織は急速に陳腐化し、成果をあげる能力を失い、同時に、その頼りとすべき高度の知識労働者を惹きつけ、とどめる魅力を失っていく。

【迅速な意思決定に必要なもの】
組織は変化に対応するために、高度に分権化する必要がある。なぜならば、意思決定を迅速に行わなければいけないからである。しかもそれらの意思決定は、成果と市場に密着し、技術に密着し、さらにはイノベーションの機会として利用すべき社会、環境、人口構造、知識の変化に密着して行わなければならない。こうして、これからの組織は、さらにコミュニティを動揺させ、解体し、不安定化させていく。

企業、病院、学校、その他あらゆる組織が、いかにコミュニティに根を下ろし、コミュニティから愛されていようと、人口構造や技術や知識の変化によって成果をあげるための条件が変われば、自らを閉鎖できなければならない。これらの変化のすべてが、コミュニティを動揺させ、混乱させ、継続性を断つ。コミュニティにとっては、それらの変化のすべてが理不尽である。コミュニティそのものを不安定にさせる。

組織を規定するものは、組織がその中において機能を果たすべきコミュニティではなく、機能そのものである。

組織の価値観さえ、組織の機能によって決まる。それぞれの機能によって規定される。

組織が最高の仕事をするためには、そこに働く者が、自ら組織の行っていることが社会にとって不可欠の貢献であることを信念としていなければいけない。
したがって、組織は常にコミュニティを超越する。組織の文化がコミュニティの価値と衝突するときには、組織の価値が優先する。さもなければ、組織は貢献を果たせなくなる。

【組織が果たすべき責任】
組織社会では、組織の社会的責任が問題となる。なぜならば、あらゆる組織が社会的な力をもつからである。しかも、その力は大きくなければならない。

加えて、今後社会は、ますますあらゆる組織に対し、すなわち企業だけではなく政府機関やNPOに対しても諸々の社会の病いに取り組むことを求めるようになる。ただし、この点に関しては慎重でなければならない。善意だけで行動することは、社会的に責任あることにはならない。組織が本来の目的を遂行するための能力を傷つけるような責任を受け入れることは、無責任である。能力のない領域で行動することも無責任である。

【明確な使命が成果を生む】
組織は社会やコミュニティや家族と異なり、目的に従って設計され、規定される。

社会やコミュニティは多元的な存在である。それは1人1人にとっての環境である。これに対し、組織は道具である。他のあらゆる道具と同じように、組織もまた、専門分化することによって目的遂行の能力を高める。
組織の使命は一つでなければならない。さもなければ混乱する。それぞれの専門家が、自分の能力を中心に動くようになる。自分たちの専門能力を共通の目的に向けなくなる。逆に、自分たちの価値観を組織に押しつけようとする。焦点のはっきりした明確な使命だけが、組織を一体化し、成果をあげさせる。明確な使命がなければ、ただちに組織は組織としての価値と信頼を失う。その結果、成果をあげるうえで必要な人材も手に入らなくなる。

【知識労働者は組織に依存しない】
あらゆる組織が、「人は宝」だと言う。ところが、それを行動で示している組織はほとんどない。本気でそう考えている組織はさらにない。ほとんどの組織が、無意識にではあろうが、19世紀の雇用主と同じように、組織が社員を必要としている以上に、社員が組織を必要としていると信じ込んでいる。
しかし、事実上、すでに組織は、製品やサービスと同じように、あるいはそれ以上に、組織への勧誘についてマーケティングを行わなければならなくなっている。組織は、人を惹きつけ、引き止められなければならない。彼らを認め、報い、動機づけられなければならない。彼らに仕え、満足させられなければならない。

組織と知識労働者はたがいを必要とする。この新しい関係、現代社会における新しい緊張関係の存在は、もはや、忠誠心は報酬だけでは得られないことを意味する。組織は、知識労働者に対し、その知識を生かすため最高の機会を提供することによって、初めて彼らを獲得できる。

【前例のない組織社会】
継続と安定を求めるコミュニティのニーズと、イノベーターとして不安定要因たらざるをえない組織のニーズとの間の緊張関係がある。さらには、知識専門家と経営管理者の関係に関わる問題がある。いずれもが必要な存在である。前者は知識を生み出す。後者は知識を適用し、かつその知識を生産的なものにする。前者は、言葉や思想に焦点をあわせる。後者は、人間、仕事、成果に焦点を合わせる。

組織社会においてもっとも容易ならざる最大の問題は、社会の多元化に伴う問題である。

【組織の使命に信念をもつ】
組織に働く者は、優れた仕事を行うために、自らの組織の使命が社会において重要な使命であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念をもたなければならない。この信念がなければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う。
今日の先進社会の特性であり、力の源となっている社会の多元性は、単一目的化した無数の組織が機能することによって、初めて可能となる。それらの組織は、専門化した独立の存在として、社会やコミュ二ティの全体についてではなく、狭い範囲の使命、ビジョン、価値観をもつとき、初めて大きな成果をあげる。

したがって、われわれはむかしからの問題、しかも一度も解決されたことのない問題に還る。すなわち、多元社会に関わる問題、「誰が共同の利益の面倒を見るか」「誰が共同の利益を規定するか」「誰が多元社会で諸々の組織間でしばしば対立関係に陥る目的や価値のバランスを図るか」「誰がトレードオフに関わる意思の決定を行い、何をもってそれらの意思決定の基準とするか」という問題である。

中世の多元社会は、まさにこれらの問題に答えをだすことができなかったがゆえに、中央集権国家にその座を奪われた。しかし今日、その中央集権国家が、社会のニーズに応えることができずにいる。コミュニティの問題にも取り組むことができずにいる。その結果、かつての政治的な権力に関わる多元主義ではなく、機能に基づく新しい多元主義によってその座を奪われつつある。まさにこのことこそ、われわれが社会主義の失敗、強力な中央政府への信仰の挫折から考えるべきことである。

われわれが直面する課題、特に民主主義と市場経済のもとにある先進社会が直面する課題は、独立した知識組織からなる多元社会に対し、いかにして経済的な能力と、政治的、社会的な結合をもたらすかという問題である。

(以上)

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最後まで読んでくださってありがとうございます。
10月22日までは求められる役割に集中し
それ以降、自分自身のなすべきことに集中したいと思います。

いつも応援ありがとうございます。


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