【活動報告】平成30年8月18日 ウトムヌカラ(アイヌの結婚式)in 平取


8月18日、19日は、思い切って
ずっとお誘いいただきながら行けなかった
二風谷のアイヌ文化行事に参加しました。
今回、おじゃましたのは、チプサンケ=舟おろしの儀式です。
いわば、進水式のようなものだそうです。
まず、18日の前夜祭のことだけ、報告しますね。

18日の前夜祭には、
ウトムヌカラというアイヌ式の結婚式がありました。
新郎新婦は、台湾からいらした陳さんと李さんのカップル。
台湾の政治大学の民族学科に在籍していて
アイヌ文化に興味をもたれたそうです。

お二人とも、日本語が堪能でびっくりしました。
町長のお話だと国際交流で台湾を訪問されたときに
是非にとお招きしたそうです。前列中央のお2人です。

今回のウトムヌカラは、1971年(昭和46年)に
姫田忠義さん撮影の「アイヌの結婚式」のビデオを参考に
進行の流れや所作を平取アイヌ協会の青年部が中心に準備をして
執り行われました。

まず、最初に、日本の結納にあたる
贈り物交換(ウェイッキラ)があります。
アイヌの風習では、男性が結婚を申し込むときに
自分が作った小刀を女性に贈り
その女性が小刀を身に着けていたら
OKという返事になるそう。
女性の方からは、手作りの手甲を送るそうです。
今回の結婚式用に行われた儀式でした。

次に、飯食いの儀があります。
西洋風の披露宴のケーキカットのようなものでしょうか?
その家のお釜からご飯をよそうことが
新婦の最初の仕事になるそうです。
そして、新郎新婦の順に、1つの椀から
ご飯をいただくのが最初の共同作業だとのこと。

最後は、カムイノミ(祈りの儀式)がありました。
最初に、一番人間にとって身近な神である
火の神への祈りの言葉、次に、新郎新婦への言葉、
そして、最後に、神々への感謝の言葉が唱えられます。

当日は、すべてアイヌ語で行われましたが、
最後の神々への感謝の言葉だけ日本語訳をご紹介します。

育ての神様、貴い神様、あなたのみこころに
礼拝申し上げる次第であります。
今ではもう新しい夫婦が結婚し、そのための契りの食事、
地祇の飲酒を終えました。
人間だけが見ているのではありません。
神様も見ていたのです。
いつまでも新しい夫婦が健やかな体を持ち、
幸せに仲良く暮らすことができるように、
よくよくお守りください。
先祖の言葉、昔の習わしをよく知らないものでありますが、
なりゆきによって遠慮しながらでありますが、
神への礼拝を私が行うのです。
その次にみんなの身の上を神様が見守り、
ともに豊かに暮らすことができるように、
よくよくお守りくださるよう神々におはかり申し上げる次第であります、
と申し上げて、神様に感謝を申し上げる次第であります。
大地を司る女神よ、ありがとうございます。

すごく謙虚な祈りの言葉ですね。

すべての儀式は、若い世代が中心になって行われ、
ときおり、たどたどしさも見えましたが
それがまた、文化伝承の志や希望も感じられ良いお式でした。
参列させていただいた私たちも、
アイヌの所作でいっしょに礼拝させていただき感激しました。

この後、アイヌの風習でも
大宴会が行われるとのことですが
この日は、その集落の盆踊り大会にいっしょに参加しました。

二風谷にて、北海盆唄で今年最後の盆踊りを踊るとは
予想していませんでしたが、
北海道150年の命名の年に
貴重な体験をさせていただいたと感謝しています。

万が一、私が結婚するときは(笑)
是非、このような結婚式ができたら幸いです。
次の日は、なんと縁結びの儀式でした(笑)

最後まで読んでくださってありがとうございます。
続編では、チプサンケの本祭について
紹介しますね。

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