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【2019全国地方議会サミット】チーム議会が地域を変える(前編)

2019年8月1日から2日間にわたって、

全国地方議会サミットが開催されました。

まず、1日目の概要をご報告します。

「チーム議会の必要性」

北川正恭早稲田大学名誉教授、元三重県知事からのお話からスタートしました。

「地域を変えるためには、議員だけなく、議会事務局・執行部、学生やNPOなどの市民、

有識者などが団結し「チーム議会」となることが必要。

今回のサミットをきっかけに、「チーム議会」として、議会事務局の強化をはじめ、

議会改革の次のステージへと歩みを進める必要がある。」

 

 

小規模議会議員が、議員になったきっかけの1番は?

次のセッションは、「NHK地方議員2万人アンケートのホンネ

江藤俊昭 山梨学院大学教授 と、

NHK報道局選挙プロジェクトの現場記者さんのお話。

3万人の議員に依頼して約2万人が回答したアンケート。

クロス集計などで、いろいろな議員の姿が浮き彫りになる貴重なアンケートだ。

 

例えば、私が注目したのは、議員になったきっかけは、

小規模議会になればなるほど、

具体的な政策実現よりも、友人・知人の依頼を受けてという回答が多いこと。

議員のなり手不足の解消と関連づけたとき、どう考えるかだ。

 

議会事務局職員は「お世話係」ではない!!

続いて「チーム議会 に職員だからできること」

清水克士 大津市議会局次長、岩崎弘宜 取手市議会事務局次長、

小原昌江 北上市議会事務局議事課長、小林宏子 市議会事務局長 が登壇。

内向きではなく、外に出て地域住民のために

しっかり成果をあげようとする議会事務局職員 のネットワークが

確立しつつある。

素晴らしいことだ。

 

コーディネーターの清水克士大津市議会局次長から

厳しいが、当たり前の的確な指摘があった。

北海道議会の議長選出のあり方も同様であるが、

議員の都合で、議会の役職を1年あるいは2年で回すのは、

違法ではないが、脱法行為ではないかと。

また、議会事務局の職員の仕事とは、

お昼ご飯やお茶など身の回りの「お世話」ではなく、

市民目線で、こうした脱法行為のような「議員の非常識」を

指摘する「余計なお世話」が必要ではないかと。

議員のため?ではなく、

住民自治の実現のために仕事をする議会事務局が必要なのだと。

議会の最大の使命は質問ではない、決めることだ。

続いて、片山善博早稲田大学教授(元総務大臣・元鳥取県知事)から、

チーム議会 の視点から見る議会・議員の役割」について講和。

片山さんは、裁判所を事例に、明快に話す。

ひとつひとつ、先入観や派閥争いなどを超えて、

何が正しいかを徹底的に審議して、是々非々で決めていくのが議会。

与党だから賛成、野党だから反対というのはおかしい。

裁判所が、全て検察の言う通り有罪とか、

逆に、全て無罪だったら可笑しいですよねと。

 

続いて、議会の最大の使命は、質問ではない。決めることだと。

時に、住民の権利を制限したり義務を課す。

予算の配分を決定する。

議会が、直接住民の意見を聞いて決定する。

そして、決定したことに責任を持つこと。

 

 

1日目の最後は、党派を超えて

中央集権ではなく、地方議会から、地方自治の現場から、

新しい日本をつくっていこう

そんなみなさんと交流会。

これまでは、せめて自分だけでも、

こうした学びの場を大事にし、

議員の職責を全うしたいと考えてきました。

これからは、北海道内の1つでも多くの地域で

チーム議会の勉強会を開催していければと思います。

議員や議会内の目線からの議会改革ではなく、

対象は、議会事務局や、市民、NPO、企業や大学などの機関、

そして、できたら、高校生や大学生にも参画いただき、

北海道の自治を実現していきたいです。

ローカルマニフェスト推進連盟

どなたでも参加できます。

是非、あなたも参加しませんか?

いろいろな学びの場の発信もしていきますので、

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 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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