一人では何もできない、でも、まず、1人からはじめる北海道の住民自治~3月23日政経セミナー報告
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一人では何もできない、でも、まず、1人からはじめる北海道の住民自治
こんばんは。マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。3月23日に開催した政経セミナーの報告をさせてください。実は、衆議院選挙から時を経ても疲れがなかなか癒えないなかで、第1回定例道議会を駆け抜けてきましたが、このセミナーで何かを抜け出せたような気がしています。メインの講師は、前ニセコ町長の片山健也さんにお願いし、実践報告としては、「NPO法人きたのわ」の宮本奏さん、「bokashi base/ sunny side farm オーナー」の大倉準さんにお越しいただきました。北海道の未来につながる大切な実践報告については、また、別にご紹介します。このブログでは、片山健也さんからのお話を中心に共有させてください。

地方自治体とは、地方政府であると同時に「住民の自治機構」
改めてニセコ町というまちの“凄味”を知った夜だった。「1人では何もできない」よく言われる言葉だ。でも、ほんとうに突き抜ければ、できないことはないはずだ。そう勇気をいただいた夜だった。

ニセコ町のまちづくり基本条例は、日本で最初の自治基本条例だ。多くの自治体では、首長がまちを二分するような選挙で交代すると、すぐに、良い政策であっても否定される。少なくとも、ニセコ町の自治体経営の基本的な姿勢が首長の交代によってぶれることがないよう制定された。
「日本国憲法92条の自治の本旨は、住民自治と団体自治。地方自治体とは、地方政府であると同時に『住民の自治機構』である。主権者は住民である。したがって、すべての政策の出発点は、住民の視点からスタートし、住民の持続可能な暮らしと安心の確保である」
これが、ニセコ町の自治体経営の基本である。この条例は、ニセコ町の全世帯にポケット版として印刷して配布されている。

公式サイトからダウンロードもできるので、是非、一度読んでいただきたい。
条例は、使うためにある。ニセコの繁栄の土台にあるもの

ニセコ町のすごいところは、この理念を実装するために、まずは、職員の研修を本氣でやる。予算も逢坂町長(当時)誕生直後に300万円から5倍へ増額し、海外での先進事例も学ぶ。中央政府の政策に追随するだけでは、まちの農業も守れない。自治体職員が学ばないとニセコの未来はないと、議員にも伝え、反対の声が多いなか、今でも研修には力を入れる。
さらに、町民が学ぶ機会を作り続けている。
学ぶのは、もちろん、研修だけではない。道の駅となったニセコビュープラザや図書館の計画など多くの公共事業が、まず、「白紙」からスタートした。庁内でも役場が選択肢を示さないと混乱する、住民から責められるなどの危惧の声があったが、「場」の設定をすることで、まさにその現場で、住民の声から職員が学ぶ。住民が相互に議論する。
ニセコのパウダースノーも一朝一夕で知名度を得たわけではない。ニセコエリアにおいて、丹念に雪崩事故を防ぐための研究やルールづくりが、オープンで、外からの有識者含め、関係者が自分ごととして蓄積し、記録し、発信し、その記事が国際メディアにも取り上げられ、今にいたる。ある意味、模倣困難である。誰もニセコには、なれないかもしれない。
そんな日常が、ニセコ町では積み重ねられてきた。
どんな計画も、2か月たてば古くなる。だから常に見直し続ける
さらに、片山さんは、どんな制度も計画も、2ヶ月たてば古くなると話す。なので、この自治基本条例も4年に1回アップデートを繰り返している。まちづくりの憲法、ニセコ町まちづくり基本条例は、自治の本質がぶれないために存在し、かつ、使いたおすために存在している、そんなふうに思った。
地域通貨、性能発注、ニセコルールの社会的価値の評価などなど、常に先を見越して学び続けてきた片山さん、そして、ニセコ町のこれまでのお話に、まだまだ私も甘いと思い知らされました。
北海道の自然環境保全や、観光のホスピタリティに具体の提言もいただいたので、ニセコで始まっている「すでに起こっている未来」に学びながら、私にできる最善を尽くしたいと思います。
1人では何もできないーよく言われることですが、まず1人からはじまるも、また真実。改めて、当日お越しいただいたみなさんと、一緒に片山さんの実践の経験や知を、次の世代に繋いで、発酵させていく時間を作れたらなと、思いました。また、ご相談、ご案内させてください。

毎週月曜日の「エフエムしろいし」の番組でも、セミナーについて少しお話しました。よかったらご覧ください。
この記事の投稿者
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広田まゆみ
北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。


