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理想を問い続けながら、現実に備える〜北海道から考える新しい安全保障

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「理想だけでは国は守れない」 そう言われる時代のなかで、私たちは何を大切にするべきなのでしょうか。 北海道から、安全保障のあり方を改めて考えてみたいと思います。

こんにちは。 マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。

3月2日、北海道議会に「北欧諸国との交流議員懇話会」が設立されました。 北欧諸国には、ジェンダー平等や社会政策など学ぶべき点が数多くあります。一方で武器輸出国でもあり、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、安全保障政策も大きく動いています。

世界はいま、大きく揺れています。

理想と現実のあいだで

先の衆議院議員選挙の結果を受けて、私はあらためて日本の進む道を考えています。

日本国憲法、とりわけ前文に掲げられている平和の精神は、日本が次の世代に受け継ぐべき大切な価値だと私は思っています。 しかし同時に、その理想だけでは人々の不安に十分応えられていないのではないか。 そんな焦りのような気持ちも、正直に言えば感じています。

「理想だけでは国は守れない」

そう言われる現実が、いま世界の中にあります。

疲労感や焦燥感をぬぐえないまま、それでも理想を手放さず、どう現実と向き合うのか。 迷いながら活動している、というのが今の私の率直な心境です。

理想は、現実に敗れるためにあるのではありません。 現実を少しでも理想に近づけるためにある。

私はそう思っています。

核の傘の下にいる日本の葛藤

日本は日米安全保障条約のもとで、アメリカの核抑止力に依存しています。 しかし日本は、広島と長崎で原子爆弾の被害を受けた唯一の被爆国でもあります。 被爆国でありながら核の傘の下にいるという構造に、私はこれまでずっと葛藤を感じてきました。

さらに、日本は地震国であり火山国でもあります。その国で「原子力の平和利用」という選択をしてきたことについても、科学的・合理的に見て本当に正しかったのだろうかという疑問が、私の中では決してなくなりません。

核兵器は、日本にとって決して抽象的な問題ではありません。

だからこそ私は問い続けたいのです。

「私たちは本当に、平和主義をこの地球上で実現するために努力しきったのだろうか。 」

日本は核兵器不拡散条約の締約国ですが、核兵器禁止条約には参加していません。 安全保障環境を理由とする判断だと言われれば、その現実も理解は、できます。しかし、理想が難しいからといってすぐに現実へ引き戻される前に、理想の実現のためにどこまで努力したのか。その検証は必要ではないでしょうか。

軍隊を持たない国という選択

実際に、軍隊を持たないという選択を制度として続けてきた国もあります。 コスタリカは1948年に軍隊を廃止し、教育や福祉、環境政策へと国家の資源を振り向けてきました。 もちろん、その背景には地政学的条件や地域の状況もあります。どの国にも同じ選択ができるわけではありません。

それでも、「軍事力に依存しない国家像」を制度として示してきた例があることは、私たちの視野を広げてくれます。

安全保障とは本当に軍事力だけで成り立つものなのか。 社会の安定や人々の安心はどこから生まれるのか。

この問いを、私たちは改めて考える必要があるのではないでしょうか。

北欧に学ぶ「社会のレジリエンス」

では、日本はどうでしょうか。 そして北海道はどうでしょうか。

私は北海道議会議員として、まず道民の命と暮らしを守る責任があります。

ここで参考にしたいのが、北欧諸国で重視されている「国民保護」の考え方です。 そこでは安全保障を、軍事だけの問題として捉えてはいません。

シェルター整備/食料備蓄 /エネルギー確保/ サイバー対策/ 情報リテラシー教育 /自治体の危機対応力の強化

国家だけではなく、市民、企業、自治体が役割を持つ 「社会全体のレジリエンス」という発想があります。

それは戦うための準備というより、社会そのものが崩れない力を育てる考え方です。

北海道の安全保障を再定義する

北海道は、日本の「暮らしの安全保障」を考える最前線なのかもしれません。 北海道には大きな可能性があります。

日本有数の食料生産基地。 豊富な風力や地熱などの再生可能エネルギー。 広大な土地と水資源。 しかし現実には、エネルギー代金や企業利益の多くが域外へ流出しています。 稼ぐ力はあるのに、残す力が弱い。 ここを変えることこそ、北海道の安全保障の核心ではないか。 私はそう考えています。

北海道の安全保障を、次の三つで再定義したいと思います。

① エネルギー自立

② 食料の高付加価値化

③ 地域経済の循環強化

エネルギーを地域で生み出し、地域で使う。 農産物を加工し、ブランド化し、利益を地域に残す。 お金が地域の中で循環する構造をつくる。 これが、私の考える北海道の自立です。 自立とは孤立ではありません。 依存を減らし、地域の意思決定力を高めることです。

北海道からつくる、新しい強さ

核抑止に依存している現実は、すぐには変えられないかもしれません。 しかし、理想を問い続けることをやめない。 そして同時に、足元から社会の強さを積み上げていく。

国を守ること、安全保障とは、遠い国の戦車やミサイルの話だけではありません。 食べ物。 電気。 仕事。 地域のつながり。 それらすべてが、安全保障です。

理想を問い続けながら、現実に備える。

軍事だけに頼らない強さを、経済と暮らしの基盤から築く。 北海道から「暴力に頼りすぎない強さ」をつくる。 それが、私の目指すこれからの道です。

みなさんはどう考えますか

安全保障とは何でしょうか。 軍事力でしょうか。 それとも、社会の強さでしょうか。 北海道の未来を考えるうえで、みなさんの考えもぜひ聞かせていただけたらと思います。 そして北海道議会の場でも、こうした「暮らしから考える安全保障」について、これから議論していきたいと思います。

みなさんは、どんな社会が本当に「強い社会」だと思いますか。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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