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知っていますか?漏れバケツ理論~2024年度活動報告 4つの挑戦編その2

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昨年末から体調を崩し、2024年度の振り返りが頭の中にはグルグルとあるのですが、きちんとアウトプットしなければ。。。そんな思いで、ブログに向かっています。

まず、今期の選挙で掲げた目標の2つ目の振り返りをします。

投資の漏れを減らし、地域循環型の経済政策を進めます

地域経済循環分析など新しいものさしの導入を

政策の始まり

約10年以上前になると思いますが、北海道の下川町に木質バイオマスの活用について視察に行きました。その際に、とても印象的だったのは、共通言語が、行政のトップから、実際の現場の担当者まで、一致していたことです。

「下川町では、電力会社に約3億円、オイル会社に6億円(当時)を支払っている。その外に流れているお金を、地域の中に循環させ、雇用をうみだすために、町有林を増やし、木質バイオマスを活用するのだ」

その目標の土台となったのが、地域経済循環分析など、お金の流れを具体的に検証することでした。

一般的に、公共事業や企業誘致など、投資を呼び込むことには、熱心ですが、ほんとうに、それは、地域に循環しているのか、検証する必要があります。

セロカーボン推進も、単に、二酸化炭素の排出を減らすだけではなく、地域が化石燃料から脱却することによって、これまで、道外、海外に流れていたお金を少しでも、地元に循環させるーそれが、本来の目的ではないでしょうか?

 

政経セミナーで枝廣淳子さんをお招きしました

この間、観光振興、食産業振興に関して、また、企業誘致などに関しても、この視点から検証するよう提言を重ねてきましたが、なかなか、道政運営のなかでは、この考え方があまり浸透していません。例えば、食産業振興に関しても、輸入額の拡大は目標に掲げられていますが、原材料や、飼料などの輸入代替について、残念ながら、指標にははいっていません。

そこで、前述の下川町などにも、アドバイザーとして関わられてきた枝廣淳子さんを、政経セミナーの講師にお招きして、1人でも多くの方と、共通言語、共通認識をつくるべく努力しました。

 

 

漏れバケツ理論について考えるワークショップにも挑戦

「漏れバケツ理論」をご存じでしょうか?

「漏れバケツ理論」とは、イギリスのシンクタンクであるNew Economics Foundation (NEF)が提唱した概念です。

 

 

例えば、今、北海道にも、外国人観光客の方が増えてきましたが、電化製品や、化粧品を爆買いしていただいても、北海道の地域にお金が循環しているでしょうか?観光地に宿泊いただいても、ホテルや飲食店が、地元の食材ではないものを提供していたら、お金は外に漏れて出てしまいます。

一般社団法人サステナビリティダイアログさんに依頼をして、模擬的に、実施をしてみました。

 

今後、道内の市町村や地域の現場での取り組みが進むことを期待しています。

私としては、できれば、振興局や、連携地域ことに、お金の入りと出を、しっかり見える化すること、そして、お金が漏れているとすれば、その漏れを極力ふさぐようにするための具体的な方策を考えることに、北海道庁としてしっかり向き合っていくよう、あきらめずに、粘り強く提言を重ねていきたいと思います。

あなたのまちで、お金は、どれくらい外に漏れていますか?

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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