【活動報告】8月24日 地域をつなぐ小商いmeeting in 函館


生まれ故郷でもある函館市で
古いものと現在をつなぐ若い世代の
クリエイティブな挑戦がスタートしています。
新幹線開通などもあり
年間500万人を超える観光客が訪れる
函館市。

その多くが訪れるロープウェイのある
函館西部地区の空き家率は
全国の空き家率 13%をはるかに超えて
30%にいたっています。

そこで、今回のトークライブの主催者である
宅建士の蒲生さんが始めたのが
箱バル不動産です。

2013年 妻とともに函館にUターン。
木賃アパートのリノベーションが成功したことをきっかけに
街をはしご酒のように、はしご再生していきたいと
同世代の仲間たちと立ち上げられたそうです。
その事業の1つが函館移住計画。
これまでにも旧いお菓子屋さんが花屋さんに。
廃業していた歯医者さんの建物が素敵なカフェに。

建物の歴史や面影を残しながら
全く新しい空間を作ることに、
お金では買えない価値があり
それが少しづつ地域に浸透してきたことも
実感されているとか。

もっとも、最新の事業が
2017年冬にオープン予定の
「SMALL TOWN HOTEL」。
函館で築100年のビルを改修し、
「暮らしを見つけられる宿」を
めざしているそうです。

私も、数ヶ月前に
まだリノベーション途中の建物を拝見しましたが
すでに周囲にある
いずれも旧い建物をリノベーションした
素敵なパン屋さんやカフェが作り出す場所の空気を含めて
とても楽しみです。

この蒲生さんたち
箱バル不動産の取り組みに
いわば応援団として駆けつけたのが、
大島芳彦氏(建築家/株式会社ブルースタジオ専務取締役
/クリエイティブディレクター from東京)さん
中村功芳氏(NPO法人アースキューブジャパン from倉敷)
のお2人です。

大島さんからは
既存住宅流通市場の国際比較から
新築重視である日本における
今後のまちづくりの課題、
いわゆる空き家問題について
噛み砕いてのお話がありました。

不動産とは社会共通資本である。
物件ではなく物語(ナラティブ)を見る。
建物ではなく背景の社会課題を探る。
「あなたでなくても、ここでなくても、いまでなくても」
と、いわば受け身の消費者であった私たちが
「あなたでなくては、ここでなくては、いまでなくては」
という当事者になっていく。

などなど、キーワードを明確に出していただきながら
団地や路地のリノベーションの事例・提案などを
見せていただきました。
公主導の大きなまちづくりから、
民主導の小さなまちづくりが必要ななか、
全国でリノベーションスクールを開催しています。

なんと、残念ながら北海道では
大島さん主催のリノベーションスクールは
まだ行われていないそいです。
是非、開きたいですね。
ちなみに大島さんのルーツとしては、
天塩にご縁があるそうです。

さて、もうお1人。
中村功吉さんからは、
これまでの地域活性化と一味違った視点で
函館西部地区の魅力が語られました。
中村さんは、
全国で50のゲストハウスの開業や
100の空き家を活用した小商いの起業支援をしてきましたが、
商業化しすぎることの危険を
いくつか目撃してきました。

たくさんの観光客が来るようにはできる。
しかし、そこに、
暮らし、商いのアートが必要である。
ワクワク、ニヤニヤしながら、
苦労も楽しんでいる小商いが必要である。


共感を呼ぶ小商いが必要である。
暮らしを見に行く旅の舞台として
函館西部地区にはゾクゾクするような
空き家と素敵な人がいるという。

空き店舗の活用など
厳しい状況にある地域に依頼を受け
地域の人に原因と結果を聞くと、
後継者の問題が大きい。
観光客を呼ぼうと思ったらできる。
しかし、観光客が来ても
後継者ができるかどうか

5歳の子どもが跡を継ぎたい小商い
(実際は、大人になって
違う仕事についたとしても…)
次の世代が憧れる仕事。
それが、小商いの本質である。

中村さんは、
このトークライブの後、
3日間のゲストハウス開業塾を
函館市で開催されます。
函館、北海道、日本の未来が
楽しみになった夜でした。

最後まで読んでくださって有難うございます。
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さらに詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
http://www.bluestudio.jp
https://yuurin-an.jp/about_earthcubejapan/


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