【10月23日 アルベルゴ・ ディフーゾとイタリアを体験して】


最低10日は、時間をとると
曼荼羅手帳に書き込んで
14日間を飛行機の中の時間も多いが
ほぼ、10年ぶりに、ヨーロッパで過ごした。

グローバリゼーション、
難民問題、
多言語教育やICTの活用など
これまでと全く異なった視点で
北海道の未来を、現在を見直せる気がしている。

この仕事をしている限りは
これからも、
最低2週間は 、海外で過ごす時間と
お金のやりくりをしたいところだ。

さて、イタリアとアルベルゴディフーゾだ。
今回の旅は、
日高観光大使などを務める加藤けいこさんのご縁で
アルベルゴディフーゾ(直訳すると分散型のホテル)という
イタリアの地域再生プログラムを知り、
ご一緒する機会をいただき
まず、感謝を申し上げたい。
もともと、議員になる前に
北海道版B&Bとも言う農家民泊のしくみづくりに
チャレンジしてきた経験があるので、
ある意味、感慨深い視察であった。

正直、最初の印象は、
1ヶ所目のアルベルゴ・ディフーゾがあまりにも
圧倒的な景観と歴史的な岩をくりぬいてできたような建造物であり、
農村と言っても、
ここに比べたら、
ほとんど東京や札幌とはあまり変化のないと言ってもよい
北海道に取り入れるべきものがあるのか。
そこで、一旦、引っかかってしまった。

なんとか、観光を楽しむことに
力を入れようと思ったが、
そちらのアルベルゴ・ディフーゾでは
お客様の癒しのためにジェットバスを使用してほしいと
素敵な浴室があり、
さっそく使用してみたが、大トラブル。
私の操作ミスもあったろうが、
根本的に排水の問題があったようだ。

もちろん、この急な岩山に
バスタブを持ち込むことさえ大変なことであると思うが、
私としては、過度な設備は期待していないのだが。

また、課題として、
アルベルゴ・ディフーゾは、
レセプションと、宿泊と、レストランなどを
分散させることが決まっているのだが、
水のトラブルがあって、レセプションで指定された番号に
何度も連絡したが、結果として、連絡がつかなかった。
しかも、
日本から事前予約していた
インタビューも突然キャンセルされて
経営者にも、管理者にも会うことができなかった。
紹介されたローカルフードの売店やレストランも休みだったり
情報も不足していた。

もともと、アルベルゴ・ディフーゾは、
食事なども
日本の観光地の一般的な宿泊施設のように
ゲストを囲い込むのではなく
地域にレストランを活用するしくみなので、
別な地域のお店でも十分に
地元のワインや、地元の郷土料理を堪能できたことは
最高であったが…。

少し暗い気持ちのまま、
次のアルベルゴ・ディフーゾに行って
気持ちが一変した。

2つ目のアルベルゴ・ディフーゾと
1つ目の大きな違いは
経営者・責任者が、地元在住であることだった。
少なくとも、
責任者が、近くにいることは
点在するレセプション、宿泊場所、レストランをつなぐ
仕組みであるだけに、
重要な要素であると感じた。
300人の小さな村で
おそらくどこにでもあるかもしれない田舎の景色を
例えば、川をライトアップしたり、
その州のすべての郷土料理を提供する
レストランがあったり、
近くのパン屋さんと連携したり、
一方で
アルベルゴ・ディフーゾとしては、
リノベーションには
地元の職人、素材を活用することが決まっているのだが、
デザインはトスカーナ州の専門のデザイナーに
頼んだそうだ。
あたたかさ、良い意味での泥くささにほっとするが
デザインは洗練されている。

北海道にこの仕組みを導入するときに、
資本や、人材は、道外、海外から
募る必要があるが
1つの旅館や
1つの観光事業者だけが囲い込まない
地域一体となって
地域の魅力を押し出し、地域で稼ぐためには、
外を十分見て、外の専門家の力も借り、
かつ、地域においてもネットワークが結べるような
人材が必要であることを痛感した。
すでに言い古されていることではあるが…。

また、今回、イタリアで学んだのは、
資本と歴史の蓄積が圧倒的に違うことだ。
北海道にも1万年以上続いた縄文文化やアイヌ文化
開拓の歴史など
誇るべき歴史はあるが、
現代の北海道にその蓄積が活かされていることは
あまり実感できない。

今回、イタリアでおじゃました美術館だが、
当時の貴族たちが私財を投じて集め
公のものとした美術館も多かった。
自ら稼ぎ、
その財を投じて
地域全体に貢献していく文化が必要ではないかと
漠然として考えている。

拙い英語もなかなか通じない
ここイタリアで、
多言語教育が先進的に行われている
スウェーデン、フィンランドの時と
また違った意味で、
日本での語学教育に必要性を感じている。
最低限、やはり、英語はできた方が良い。
一方で、
たとえ、相手がイタリア語がわからなかったとしても、
イタリア語で話し続けるイタリア人の力強さも
北海道に持ち帰りたいと思っている。

過度なサービス、新しい施設や
流暢な英語は必要ない。
地元自慢で気さくで
地元の素材を使った美味しい料理があればいい。

そして
できれば、まちの中に
レストランやカフェでも良いのだが、
みんなが自然に集まるたまり場があって、
お年寄りや子どもたちが集まる場所に
旅人も自然に溶け込めるような
そういう場があれば、ますます良い。

アルベルゴ・ディフーゾは
今、現在の観光事業の囲い込み的な経営を
全く違うものに
変えるきっかけになりうるが、
やはり、最期は、経営者や責任者が
どうマネジメントするのか
「人」の問題になるというのが
今回の現在にところの雑感的なまとめである。

11月には
このアルベルゴ・ディフーゾを日本に紹介された
元イタリア領事館にいらした
山崎さんの講演会が北海道であるそうだ。

いずれにしても、
北海道に観光は、何らかの形で
別の視点から光をあてていく必要があることだけは確かだろう。

※最後まで
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