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誰かの支えに~あなたが、知事だったら、どうしますか?

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本日8日は、インターシップの学生さんたちといっしょに本会議場の見学をしました。本会議がはじまると、傍聴は可能ですが、議場見学は難しくなるので、本日急遽、実施しました。私も、みなさんに便乗して、知事席に座ってみました。

民主主義の土台に必要なのは、一人ひとりが、自分の人生の主人公になって、どんな環境にあっても、自分の人生のリーダーシップをとること。その上で、さま ざまな地域の問題解決の主人公として、自らの力と責任を発揮すること。これは、常々、街頭宣伝などでもみなさんに呼びかけたり、議会での道庁職員との意見 交換やヒヤリングでもお伝えしていることです。
「自分自身が市長だとしたら、知事だとしたら、どうすべきと思いますか」と、問いかけます。ごみ問題にしても、何にしても、解決するための光のあて方や立ち位置、視点が変わってくるのを感じます。
そして、そういう一人一人の力が発揮されるよう支援することが、地方議会議員の使命の1つであるとも考え、地域のなかで活動してきました。そうしたことに共感してくれる市民の方は、少しづつ、少しづつ、まだ、少数ですが増えてきています。

一方、明日から、道議会第3回定例会がスタートしますが、残念なのは道庁職員のみなさんです。
「もし、知事だったらどうしますか」という問いかけをすると、
多くの道庁職員が、困ったように絶句したり、半ば怒ったような顔で黙り込むなどの反応をされることがしばしばです。ごくごく稀にですが、きちんと、自分の意見を答えてくれる方もいて、たとえ、感性や方向性が異なったとしても、まずは、ほっとします。
私は、行政改革、役所の改革というのは、今のマスコミの報道に作り出される風潮によって、蔓延しているような、ただ、人の数を減らしたり、給与を削減した り、バッシングすることでは、決してないと思ってますし、そのことが道民のみなさんの利益にはつながらないと思っています。ほんとうに必要なのは、どんな 現場においても、「自分が知事のつもりで、今、目の前にある問題解決のために、あるいは、道民のために、最善の方法を考えられる」ような職員を増やすこ と、そのためには、意識改革が必要です。

さらに、今、地域で起きているさまざまな問題は、それぞれのセクションの仕事をただ一生懸命こなしたり、あるいは、地元の強い要望、声に応えているだけで は、解決しません。もちろん、民主主義は、すべてある種の「エゴ」から始まりますから、どんな声も、等しく重要で、意味があります。しかし、議員も含め て、公的な立場にいる私たちの仕事は、原則として、個別対応で終わらずに、全体に最適なしくみを作り出すことだと、私は思っています。
起きている問題に対して光の当て方を変えたり、他のセクションで抱えている課題や状況も敏感にとらえて、複合的に新しい価値を生み出していかないと、とりわけ、少ない財源(全体のパイが縮小している)のなかで、成果をあげることができないのではないでしょうか?

知事だったらどうするか?
この問いは、私にとっても重い問いかけです。
議員として、問題提起をするだけではなく、それが、合意形成を含めて、どのように実行できるのか、必要な場合には、その財源はどう捻出をするのか、そうしたことを考えたとき、あまりにも力不足であり、
勉強が足りません。

少なくとも、この間、私としては、一貫して
道政を検証するひとつのものさしとして域際収支などをとりあげ、
地域のなかにお金がほんとうに循環する施策になっているのかを
1つの論点として、常に問題提起だけはしてきました。
また、お金というのは単なる地域を良くするための「エネルギー」の1つに過ぎませんから、大事なことは、お金を地域にまわすのと同時に、
地域に誇りが生まれているかという点が重要だと考えています。

問題提起に終わらず、どのように実行するためのしくみをつくれるのか
どのように、一人一人が自主的に考え行動しながら、全体最適にもつながるような評価の基準を明確にし、フィードバックしていったらよいのか、そのために は、本来、組織であり合議体である議会が、どんな役割を果たすべきであり、この未熟な私が、どんな貢献ができるのか・・・。

少なくとも、ここ1ヶ月ほどは、道議会に缶詰で、道庁関係者と出会う機会が多いので、道民のみなさんの未来に貢献するためにも、私の考える道庁改革に貢献するためにも、可能な限り、問いかけ続けてみたいと思います。
「あなたが、知事だったら、どうしますか?」

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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