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SDGsとは、何かを我慢することではなく、1人ひとりの幸せに注目することだと知ったら、あなたは何をはじめたい?

こんにちは。今日4月28日は、毎月1回のひろまる相談サロン。ご予約のお客様が、なぜかいらっしゃいません。天の声と思って、このブログを、次のお約束時間までにと、急いで書きはじめた広田です。私は、昨日27日まで、社団法人サステナビリティダイアログ主催の「Act Locally 実践基礎編 10週間チャレンジ」に参加していました。2月からはじまり、毎週水曜日に、持続可能な社会を実現するために必要な共通言語を、オンライン上ですが、「対話」を通して、学んできました。

学んできたことの大きな一つは、「Act Individually から Act Locally 」つながりの力です。大きな気づきと新しいAct=行動につながりました。
しかし、まず、最初のインパクトは、持続可能性の定義を再認識できたこと、特に、そのなかで、SDGsや、ニーズの概念が変わったことが大きかったです。

今日は、その学んできたことを、まだ学びの途中ですが、みなさんに共有します。そして、私が5月から始めることを紹介します。みなさんにもよかったら、いっしょに参加し、応援してもらえたら嬉しいです。

SDGsとは何かを我慢することでも、すでにあるいろいろな計画にマークを貼ることでもない

SDGsの前に、SD=持続可能な開発について考えてみよう

さて、みなさん、SDGsってどんなイメージですか?SDGsとは、国際機関が決定した、持続可能な地球のために必要な17のゴールのこと。私はそう認識しています。もちろん、それらのゴールを意識することも大事ですが、本来は、私たちのまち、組織、職場、仕事、それぞれに、「今、やっていることは、持続可能なの?次の世代の可能性や機会を奪っていないの?」と、見つめ直すことこそ重要なんじゃない?そんな問題意識を持っていました。

一方で、もしかしたら、無意識のうちに、どこか深いところであきらめていたのかもしれません。問題意識があっても、現場で孤軍奮闘状態になったり、焦ったり、自己嫌悪に陥っていました。そんな状態を「Act Individually」というそうです。自分自身のそんな状態を客観的に発見することができました。

持続可能な発展とは、次世代のニーズを損なうことなく、現役世代のニーズも満たす発展のこと

「持続可能な発展」は、「環境と開発に関する世界委員会(通称ブルントラント委員会とも)」によって定義されました。 「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすような開発のこと」です。なので、常に、これは次世代の可能性を奪っていないのか、すべての商品開発や、事業の推進においても、いったん私たちは立ち止まって考える必要があるのではないか。そのことの重さに改めて気づきました。SDGsという言葉は流行っていますが、この定義を明確に認識している人は、私も含めてあまりいないのではないでしょうか?

※参考)

持続可能な開発(Sustainable Development)|外務省 (mofa.go.jp)

持続可能な開発のための教育(ESD) (cas.go.jp)

みなさんは、”ニーズ”と聞くと何を思い浮かべますか?

私は、最初、「欠乏」や、「要求」という単語を思い浮かべました。もし、色で表現しようとすると、あまり綺麗な色のイメージではなかったかもしれません。しかし、私は、今回はじめて、新しい“ニーズ”の概念にであいました。

「ていねいな発展」は、チリの経済学者マンフレッド・マックス=ニーフが提唱したコンセプトで「Human Scale Development」の日本語訳ですが、ニーズとは?の定義と考え方を、ここから学びなおしました。

日本語でどうぞ!マックス=ニーフ「Human Scale Development」-“ていねいな発展”のために私たちが今できること(2015.07.25) |イーズ 未来共創フォーラム (es-inc.jp)

この「ていねいな発展」において、持続可能性の文脈で使われる「ニーズ」とは、その人自身の幸せにかかわる可能性のことです。何かが欠乏しているとするならば、それは、そうしたいという可能性の表れであると考えます。そして、その「ニーズ」を満たすのは、モノやサービスや、顔の見えないのっぺらぼうの経済ではなく、人と人のつながりだったり、今まで通りではない「何か」たぶん、新しいしくみやものさし、価値観が、私たち一人一人のニーズを満たすことになるのではないかと感じています。

人間の基本的なニーズ

発展とは、「人間の基本的ニーズを満たすこと」

もちろん、私たちは、もう気づいています。

「立派な道路や建物だけでは、幸せにはなれない。漏れバケツのようにお金を地域の外に流し続けるわけにはいかない。しかし、この巨大な歯車かベルトコンベヤーみたいに動き続ける今のしくみをどこから変えたらいいのか、どうやって、このベルトコンベヤーをストップしたらよいのかわからない」

そして、私自身は、それができない自分を、どこかで、常に責めてきました。ベルトコンベヤーに乗ったまま、そのベルトコンベヤーを何とかしようと孤軍奮闘していたのです。いわゆる「Act individually」の状態にありました。

「Act Locally 実践基礎編 10週間チャレンジ」のなかで、自然・生態系、社会、経済のそれぞれの分野において、持続可能な発展のために、私たちがしてはいけない原則について学びました。参加者のみなさんとの対話をとおして、自分自身とも対話をすることができました。自分がおかれている状況を、俯瞰、あるいは客観視できたような気がします。私一人の力では、今までどおりの成長のあり方や、その大きな歯車やベルトコンベヤーをストップすることは不可能です。それは当たり前なのに、多くの人が、もしかしたら、自分一人でなんとかしようとして、怒ったり、焦ったりしています。しかし、そのベルトコンベヤーを再生産する仕組みにこれ以上加担しないことを決め、次世代のニーズを損なわないために、誰かに何かを頼んだり、逆に何か自分のスキルや経験を提供したりするという「Ask&Offer」の関係性についても、実践を通して体感しました。解決しなけければいけない課題が、システム、しくみのなかにある以上、「Act individually」では、上手くいかないのは、当たり前のことです。私のせいでも、あなたのせいでも、社会のせいでもありません。

今までのしくみのなかで1人でがんばるのではなく、つながりのなかで新しいしくみにチャレンジ

ただ、はっきりしていることは、今のベルトコンベヤーのようなしくみに乗ったまま、何かを我慢したり、今流行りのエコのシールを貼るだけでは、次の世代のニーズを損なわない持続可能な未来を手にすることはできないと思うのです。「SD=持続可能な発展とは何か」「ニーズとは何か」。その共通言語を持つ人を増やせば増やすほど、私たちを疲れさせてきたベルトコンベヤーのようなしくみに加担しないと決める人を増やすことができる。

私のように、「Act individually」(今までのしくみのなかで1人でがんばる)のドラマのなかで、無意識かいなかにかかわらず、罪悪感や焦燥感や怒りや不安で、自分自身のニーズ=可能性や幸せに注目することを忘れてしまっている多くの人たちを、「Act Locally」(つながりのなかで自分自身のニーズを大切にしながら新しいしくみにチャレンジする)の輪のなかに招待することができるかもしれません。そして、その輪を大きくすればするほど、GDPを発展のものさしにするこれまでの経済成長のものさし、つまり、私たちを疲れさせてきたベルトコンベヤーから、降りるための新しいより船を、より大きく安定したものにすることができるのではないでしょうか?

これまで紹介してきた 「Act Locally 実践基礎編 10週間チャレンジ (mykajabi.com) 」の学びのなかから、私自身が、いわば、Act individually」の限界のなかでとりくんできた「社会企業家的地方議員を100人誕生させたい」という着想が、Act Locally」の輪のなかでブラッシュアップされました。そして、下記のような新しいスタートを切ることになりました。

5月に、まずは、第1回目のオンライン対話とワークショップを開催します。

是非、参加や、応援をよろしくお願いいたします。

お申し込みは、下記リンクからどうぞ。

https://dossarilab.peatix.com/

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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