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誰かの支えに~銭湯は地球を救う?!

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見えない価値があるもの、その一つが私は銭湯ではないかと思う。
私はご近所の銭湯、美春湯さんの大ファンで、清潔で明るいお風呂場や、熱めのお湯が大好きだ。スーパー銭湯とは、一味も二味も違う。私が本郷商店街の中に 事務所を持てるようになったのも、実は、銭湯のなかで、銭湯の常連だった商店街のおかみさんとの出逢いが、背中を流し流されたりして、深まり、いろいろと ご紹介いただいたおかげだと思う。
聞いた話だが、一時期バブルの頃の地上げ屋さんたちは、地域の結束をこわすために、まず、銭湯からつぶしたそうだ。だとすると、日本の住宅政策は、公営住 宅をはじめとして、どんどん、内風呂を増やし、地域の銭湯を減らし、コミュニティをこわしてきたのだろうか?ましてや、地方では、税金が投入された温泉 が、各自治体でつくられ、都市部では、大手の資本が経営するスーパー銭湯が人気で、それらによっても、銭湯は減っている。

銭湯から、少し、外れるが、日本人にとって、お風呂は重要だ。
被災地の支援の瓦礫撤去のボランティアに入った時、高台でインフラが復旧すれば、まるで何事もなかったようにお庭に花が咲く御宅でもらい風呂をしたときの、お風呂の有難かったこと。瓦礫撤去で疲れて汚れた身体と悲しい心を洗い流してくれた。
その時に、お風呂をきっかけにいただいたご縁で、こちらの何事もなかったかのように見えるご家庭でも勤務先から九死に一生を得るようにして津波から逃げて きたこと、県外から多くのボランティアが来ているのに、自分自身は、なかなか、実際には何もできない苦しさがあり、それでお風呂を提供できでほっとしてい ることなど、様々なことがわかった。そして、家族を失った人、家を失った人が多くいるなかで、自分自身の思いなど、普段は、決して口にしてはいけないと 思っていることなどを、後日聞かせていただいた。お風呂が人と人の距離を縮める一つの事例だと私は思っている。

さて、銭湯だが、我が家にも風呂場はあるので、銭湯がなくても、物理的には困らない。しかし、外から来た私にとって、地元の地域の方たちとの出会いの場でもあったのは、たしかだ。
また、私にとっての銭湯の価値は、少なくとも、銭湯に入れる時間帯に、自宅に帰る時間管理にもつながることだ。良く、営業時間を延長すべしとの声もあるが、その点は、異なる意見を持っている。不便がいいのだ。

今後も、地域の資源として、地域のカフェなどと同様に、銭湯を応援したい。せめて、銭湯をテーマにこうした記事を書くことで、近くの銭湯に関心を持ち、行ってみる方が増えることを願っている。
「銭湯は地球を救う」とは、銭湯研究家の塚田敏信先生の言葉だが、札幌市民のみなさんが、月に2回、銭湯に行くだけで、地域の銭湯は持続可能だそうだ。みなさんも、月に2回、近所の銭湯にいかがですか?

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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