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誰かの支えに~ ジョバンニの島

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本日は、政治インターンシップの大学生さんといっしょに、北方領土返還要求大会の街頭デモなどにも参加した後、元島民の得能宏さんの実体験に基づいた映画「ジョバンニの島」を見た。

北方領土対策特別委員会には、ご縁あって、道議会議員になった最初の年から所属し、こうした行事に参加するのも8年目だ。よく言われることだが、マンネリ 化しているなど、啓発のあり方について刷新を求められることも多い。しかし、私自身は、まず、元島民のみなさんの思いに応えることを大事にすること、同時 に、関係者にとって、啓発のあり方云々を言う前に、北方領土問題解決に向けて、自分自身が何ができたのか、年に1回でも問いかける場でもあると受け止めて いる。
私自身が、ささやかに、この数年努力していることは、ちょうど、北方領土返還要求の強化月間などの時期と、政治インターンシップの大学生を受け入れる時期 が重なることもあり、大学生のみなさんにも啓発活動に参加してもらったり、元島民のみなさんのお話を聞いたり、学習会を開催するなどして、次の世代につな げることを心がけている。
私としては、領土問題、国家の主権の問題であると同時に、戦争は政治、あるいは国家がしてはならない最大の過ちであり、そのことによって、結果として犠牲 を強いられるのは名もなき庶民であることを実感してほしいという思いもある。私自身が、北方領土問題に関わるなかで実感してきたのがそのことだからだ。

今回の「ジョバンニの島」の映画は、宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」が土台となり、美しい映画だった。美しすぎて、少しやるせない思いになった。
実際の収容所でのくらし、収容所に運ばれる時の船の中での悲惨さなど、元島民のみなさんのお話を聞いているだけに、描写が少し甘美すぎる気もした。
実は、戦争に関する作品について、私が恥じていることが一つある。
それは、永遠のゼロを読み、感動して泣いたことをネット上でもシェアしたことがある。その後、特攻隊に実際にいたことのある方から、軍隊のなかの非人間的ないじめや、当時の状況などが描かれていない、あの作品が許せないとお話を伺い、深く反省したことがある。

北方領土問題に関心がない層の人たちに、実際に、北方四島には、人の暮らしがあり、そこに故郷がある人たちの思いを伝えるためには良い作品であったと思うが、どんな作品であっても、戦争の悲惨さや罪悪を伝えるに
は及ばないことを、やはり、私たちは肝に命じて、いろんな映像や作品を見なければいけないのだろう…。

一方、これも甘美なロマンチシズムに過ぎないのかもしれないが、この映画のなかでも、国境を超えた人道的な支援、措置というのが、さりげなく描かれている。どんな環境、組織、状況にあっても、そのなかで、どう生きるかはその人間に委ねられている。
私自身が、そうしたほんとうの強さを持てているかどうか、それを自分に問いかけた映画でもあった。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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