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もはや昭和ではない~3月8日は国際女性でした。

こんばんは!最近、ご近所銭湯よりも、スパに通ってしまう広田です。さて、遅ればせながらですが、3月8日は、国際女性デーでした。私のまわりでは、いろんなイベントがあって、時代を感じました。20代の頃は労働組合の女性運動に参画していた私からすると、とっても華やかで、多様なイベントでした。このブログでは、私が参加した多様なイベントを紹介します。それと、あまり、「女性」であることを主語とした議員活動をしてこなかった私ですが、改めて、女性の視点から書いてみました。後半には、ちょっと苦労の思い出話も。長文ですが、よかったらご覧ください。

知ってますか?3月8日は国際女性デーでした。

1900年代の初め、米国、ヨーロッパ、ロシアで、「パンと平和」「参政権」などを求め、働く女性たちの抗議活動やストライキが、社会を大きく動かすようになったそうだ。国際的な連帯も生まれ出した。1975年、国際婦人年にあたるこの年に、国連は、3月8日を「国際女性の日」と定めた。今では、ミモザデーとも言われたり、ハッピーイエローとして、黄色のものを身につける、そんな日にもなった。

4日、5日、6日と、まさに多様な国際女性デーにちなんだイベントに参加しました。労働組合、女性起業家支援、女性の美と健康、そして、女性の政治参画。切り口は多様。女性が対策される対象から、社会を動かす主体となりつつある。時代だなぁ、とある意味思いました。順に、概要を紹介しますね。

連合北海道女性委員会~働き方に中立な社会保障制度

もはや昭和ではない

3月4日午前は、連合北海道女性委員会のイベント。

働き方や生き方、“家族”形態に中立な社会保障制度について、3号被保険者の廃止や扶養のあり方の見直しも含む連合の提案に大賛成。経過措置などは必要だと思うが、片働きを前提に作られた制度を維持する余裕は、数十年前からこの国にはなく、女性を保護しているようで、実は、女性の年金権を脆弱にし、女性の自立や、男性の自由な選択を阻害してきた。(私が道庁を退職した時、説得や説教をした後に、羨ましいなと、漏らした男性上司や先輩を、いつも思い出す。)

参考)もはや昭和ではない 令和4年男女共同参画白書

   
長年のモヤモヤがスッキリした講演でした。

北海道女性起業家支援ネットワーク

起業にも生態系という概念ー多様性は必然

同じく3月4日午後からは、北海道女性起業家支援ネットワークへ。恥ずかしながら「スタートアップエコシステム」という概念にも初めて出会った。スタートアップエコシステムとは、大企業や大学の研究機関、公的機関などがネットワークを作り、スタートアップを生み出しながら発展していくシステムで、自然が循環していく生態系に似ていることから、「スタートアップエコシステム」と呼ばれているそうだ。メンター制度を活用して、競争したり、戦うのではなく、支え合う起業。それは、それぞれが、差別化を超えて、まさに「独自化」しているからこそ成立するのだと、コメンテーターのお話や、会場に流れるあたたかい雰囲気に、まさしく新たな生態系という気がした。

自然の生態系は弱肉強食であると言われる。確かに、短期的にはそうかもしれないが、長い進化の過程で見ると、生き残るのは、変化を受け入れたもの。昆虫も、巨大化ではなく、小さく変化したものが今生き残っていると、当麻の昆虫博物館で見たことがある。大きいものが強いのではなく、もちろん、小さいものが良いのでもなく、最適なものが強いんだろうな、と思った。
多様性は、正しいから導入するのではなく、昭和ではなく、令和の時代を生き残るための選択である。

HAPPY WOMAN FESTA北海道

今日が、一番若い日

5日は、ラジオ番組のご縁で、HAPPY WOMAN FESTA北海道におじゃましました。

医療キャスターの松本裕子さんが主催者なので、月経、PMS、更年期障害など、今まで、あまり公にも、家族の中でも、女性どおしでも、語られていなかったことが、実際にタレントとして、女性経営者として、第一線で働いてきた人たちの率直な体験談に、婦人科の医師が専門的な見地からコメントするという面白い、かつ、有意義な企画でした。
生理用品のことだけは、コマーシャルにも流れるし、コロナ禍を契機に、議会などでも、話題になります。しかし、女性の性と生殖に関わることは、まだまだ、ネットなどで情報が溢れているが、ほんとうに女性たちが、自分の未来のために、何かを選び取り、行動するために有用な情報は乏しいのだなと、改めて感じました。
かかりつけの婦人科医を持つこと、悩んでいないで、早めに相談することなどが必要のようです。

3月15日の広田まゆみのイノベーション北海道~ひろまるつながるnpoな仲間たちは、田辺睦子さんと松本裕子さんが、このイベントについて、お話してくれると思うので、ぜひ、みなさんもご視聴よろしくお願いいたします。19時から、77.6MHzです。サイマルラジオから、インターネットラジオでもご視聴可能です。

Qの会(クオータ制を推進する会)・北海道

3月6日は、Qの会・北海道のイベントに参加しました。Qは、クォータ制のこと。世界各国には、法律で、差別解消までの間の「割り当て制」を定めているところもあります。
北海道には、女性議員の比率が、全国1位の江別市議会や、旭川方面で、「パリテ」として、女性候補を増やそうという草の根の動きなどがある一方、女性議員ゼロ議会が3つあります。
そのうちの1つであった岩見沢市で、女性の立候補者がでたきっかけは、このQの会・北海道の成果であると言えると思います。関係者の皆さんに感謝します。

Qの会の会場で、みなさんが、女性当事者としての体験などを語っていらっしゃいました。私は、子育てや介護の経験もない、いわゆる生活者としても中途半端な暮らしをしています。
少しだけ、私の当事者としての話をするならば、私は、男女雇用機会均等法の第一世代です。その年に、社会に出ました。男性には独身寮はありましたが、女性にはなく、共同トイレ、風呂なしの国道沿いのお店の2階にあったアパート。そこが、社会人のスタートでした。

外まわりをする生活保護のケースワーカーとしては女性は珍しい時代でした。さまざまな経験をさせていただき、私の人生にとって、浦河時代の経験はとても大きいです。公用車の運転も今では当たり前かもしれませんが、チャレンジさせてくれた当時の職場の上司や、支えてくれた先輩には今でも感謝しています。

ただ、当時、地域の民生委員さんに、「なんでうちの地域に女を寄越すのか」と抗議があったり、役場におじゃましても、なぜか、椅子も出してもらえないこともありました。担当者として電話に出ても「誰もいないの?」と言われたりしました。仕事は不器用ながらがんばったつもりですが、結局、認められたのは、仕事よりも、飲み会で、一生懸命水割りを作ったり、社交ダンスを踊ったりする中で認められていった気がします。褒め言葉として?「あんたは、女じゃないね」と言われたりもしました。大事なことは、仕事をすることではなく、「ボーイズネットワーク」に従順か、その序列や組織を乱さないかが重要なんだということを学んできました。わかってるなら、やれよという話かもですが笑

もちろん、これは、もう30年近く前の話になります。たぶん、昭和から、もう、令和になって、社会は変わってきていると思います。でも、政治の世界に入ってもう16年になりますが、逆に、政治の世界が一番遅れているかもしれませんね。

ここからは、思い出話

1期目の初めの年です。こんなことがありました。「顔に傷がある女は嫁にも行けない」(不快を感じる方がいたらごめんなさい)という先輩議員が、質問の中のたとえ話で言った発言に会派の議員総会で抗議をしました。すると、その内容が、政治情報誌に出て、なんと地下鉄の中吊り広告に出ました。しかも、顔写真入りでした。

「広田まゆみが噛みついた!顔に傷のある女が嫁にも行けないのか」

地下鉄に乗れなくなりました。地域訪問に行くと、「あれ、傷ないね」と言われたり、インドネシアの留学生の皆さんの里親の会では、留学生の方がおずおずと、「広田さん、噛み付いたんですか。。。?」と聞かれたり。今では、笑い話ですが、当時は、たいへんでした。事の発端は、そもそも、当時は、1期生が議員総会で発言するなど、もってのほか。ということ、だったらしいです。

さてさて、紆余曲折を経て、今回は、4分という知事総括質疑の時間をいただきました。改めて、こども政策の議論をする議会に恵まれことに感謝しますが、その機会を、結果に繋げられなかったことは申し訳なく思います。

私以外の議員が、あるいは、他の会派が、この問題を取り上げていたら、もう少し前進したのでしょうか?残念に思うこともあります。「仲間づくりが必要だよ」と、他会派の先輩議員が声をかけてくれました。

「置かれた場所で、咲く。」

16年、議員をやってきて、私がたどりついた今の心境です。そこからどうやってタンポポのように綿毛を飛ばしていくか。そこが、もし、当選できたらですが、次の期の課題ですかね…。

 

長文を最後まで読んでくださってありがとうございます。さて、来年の3月8日周辺には、どんなイベントが企画されるのでしょうか?今から楽しみですね。明日も楽しくなりますように!

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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