猫と野球と世界のこと ―穏やかな時間のために、いま世界を考える
猫と野球と世界のこと―穏やかな時間のために、いま世界を考える
保護猫と一緒に野球を見ながら感じた穏やかな時間。
その一方で、世界では戦争と緊張が広がっています。北海道から安全保障について考えてみたいと思います。

保護猫とWBC観戦
3月8日の夜は、地域の福祉事業所の方に誘っていただき、保護猫たちと一緒にWBCを観戦しました。
猫たちがのんびり過ごす空間で、みんなで野球を応援する時間。
とても穏やかで、幸せなひとときでした。

スポーツには、人をつなぐ力があります。
国籍や立場を超えて、同じプレーに歓声を上げる。そんな時間は、世界が本来持っている「平和な姿」を思い出させてくれるものです。
世界では暴力の連鎖が続いている
しかし、世界に目を向けると、状況は決して穏やかではありません。
ウクライナ戦争、ガザでの悲劇、そして米国とイスラエルによるイラン攻撃と、それに対する報復。
国際法が踏みにじられ、暴力の連鎖が広がっています。
こうした中で、日本政府は安全保障を理由に軍備増強を進めています。
もちろん、国民の命を守ることは国家の責任です。しかし同時に、軍事力の拡大だけで本当に安全が確保できるのか、私たちは冷静に考える必要があります。
フィンランドとの長い交流
そんなことを考えさせられたのが、3月7日に参加したフィンランド大使の講演でした。

北海道とフィンランドの交流は、日本の公式外交より古い歴史を持ちます。
18世紀、日本の船がロシアで難破した際、船員を救ったのはフィンランド出身の科学者エリック・ラクスマンでした。
息子のアダムは1792年に根室を訪れ、日本にサウナやスケートを伝えたとも言われています。

その後、1972年の札幌冬季オリンピックを契機に交流は深まり、1977年にはフィンランド語講座が始まりました。料理、音楽、クロスカントリースキー、そして最近ではモルック。北海道の暮らしの中にフィンランド文化は静かに根付いてきました。
地政学的に深まる新たな連携
こうした草の根交流の上に、いま新たな協力関係も生まれています。
ロシアという隣国を持つ共通の地政学的条件から、日本とフィンランドは安全保障面でも連携を深めています。
フィンランドは長く軍事同盟に入らない政策を続けてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、NATOに加盟しました。
大使からは、その判断が行われたか経過についても説明がありました。北海道内の工場でフィンランド製の武器を製造する連携も進んでいることを知りました。
北海道もまた、ロシアに近い地域にあります。道民の命と暮らしを守るため、安全保障の問題から目を背けることはできません。その重みもヒシヒシと感じてきたところです。
スペイン首相の言葉

しかし同時に、世界がどこへ向かうのかについて、もう一つの視点も必要です。
スペインの首相は、イランをめぐる危機についての演説でこう語りました。
「問題は、私たちがアヤトラ(イランの宗教最高指導者)を支持するかどうかではない。
問題は、私たちが国際法の側に立つかどうか、つまり平和の側に立つかどうかだ。」
そしてこうも言います。
「違法行為に対して別の違法行為で応じることはできない。それは人類の大惨事につながる。」
世界が病院の建設を止め、ミサイルを生産するとき、利益を得るのはごく一部の人間だけだという指摘も印象的でした。
北海道から考える安全保障
安全保障とは、本来、人々の暮らしを守るためのものです。
食料、エネルギー、医療、教育、そして地域社会。こうした生活基盤こそが、社会の強さを支えます。
北海道は、日本の食料供給やエネルギー、豊かな自然環境という重要な基盤を担う地域です。
だからこそ、この地から「軍事だけに頼らない安全保障」を考える意味があるのではないでしょうか。
文化交流、若者の往来、科学技術協力、先住民族同士の知恵の共有。
フィンランドとの交流が示しているのは、国家の関係もまた人と人の信頼から築かれるということです。
穏やかな時間のために
保護猫たちと野球を見ながら感じた穏やかな時間。
世界が不安定な時代だからこそ、私たちは問い直す必要があります。
本当に守るべきものは何か。
そして、どのような社会が「強い社会」なのか。
北海道から、穏やかな暮らしを守るための「本当の強さ」を考えていきたいと思います。
この記事の投稿者
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広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。


