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「左翼」の私が、択捉島に転籍したそのわけは…

ひろまる日記

ただいま、北方領土対策特別委員会の公務で愛媛県にいる。
今日は高知県に移動し、明日は、東京だ。
基本的に、右翼や左翼、保守や革新と言った分類自体をあまり好まないのだが、最近の安部総理のおかげで、あるいは、とくに道外で北方領土返還要求運動に熱 心に取り組んでくださっている場に来ると、微妙に私自身の立ち位置が明確になる。北方領土返還要求が安全保障の問題と連続して語られることに、私として は、異和感を感じるからだ。
それで、よく「右翼でも、左翼でもなく、みんな、なかよく」などと、混ぜ返していたこともあるのだが、最近は、聞かれたら
「はい、左翼です」と答えることにしている。

私は愛国者であり、領土問題も重要であると認識している。
ただ、私自身のアイデンティティは、私自身の本質の中にある。
日本人としての伝統、文化を学び直し、大切にしていきたいが、
最近、アイデンティティそのものを、自分自身の本質を飛び越して、
国家に求める風潮、雰囲気を感じることがあり、怖ろしさを感じた。
私が最近出会った、日本の歴史について学習する場では、
若い世代やお子さん連れのお母さんも多かったのだが、本来は、
自分自身の存在意義の承認を必要としているのに、
自分自身に向き合うまえに、ある意味、国家に逃避、依存しているようにも見受けられた。
1人ひとりが、日常の小さな現実の中で何かを達成したり、
承認されたりする積み重ねが重要であり、
そうした現場を地域に一つでも増やしていくことも地方議員である
私の使命の一つであるとも感じたところだ。
本来は誰の承認がなくても、一人一人は尊い存在なのだが…。

さて、実は、数年前に、元島民のみなさんの心にも触れ、
択捉島に本籍を移させていただいた。
元島民のみなさんが自由に故郷に帰ることができるまで、あるいは、私が、政治の現場に身を置く限りは、いろいろ不便もあるのだが、そのようにしていたいと思う。
それは、なぜか。
元島民のみなさんの体験を聞き私が最も確信したことは、
戦争は、いかなる理由があっても、国家の最大の過ちであり、ひとたび戦争がはじまれば、犠牲になるのは、普通に暮らしている名もなき庶民であるというあたりまえの現実だ。一瞬にして、暮らしも財産も、命さえも奪われるのだ。
当時のソ連の侵攻は許せないが、結果としてわが日本国も辺境の地であるからか、国境線の画定がないまま、元島民のみなさんの平均年齢は、80歳近くなった。戦争はまだ終わっていないのである。
地方政治の現場にいるものとして、
徹底して、「人」に寄り添う立場で判断し、行動していきたい。

私は日本人として誇りを持って平和憲法を「日本モデル」として、
改めて、世界に発信していきたい。
最近では、アジアの情勢の中で、それは夢みる夢子さんだと言われることも多いのだが、軍備の増強により、あるいは、時には軍事力の行使により、国民を守れるという発想の方が、私にはリアリティがない。

元島民3世などのみなさんが、ビザなし交流で一定の制限のある中でも「共住」のワークショップなどを積み重ねてきた。
私にとって、北方四島の問題を解決することは、領土問題というよりも、元島民のみなさんの人権の問題であり、戦争被害の解決の問題である。
解決が先延ばしされる中で、もう、ロシア側も島に住んで3世代、4世代になろうとしている。
私は、元島民の平均年齢を考えた時、暫定的であっても1日も早い国境線の画定を望みたい。
その上で、共住の際のさまざまな法制度整備も含めた、北方四島及び隣接地域の持続可能な発展のためのグランドデザインをロシア側に提示すべきではないかと思っている。新たな成長の「日本モデル」の試験場、ショーケースとして、ロシア側に発信したいのだ。
ロシア・サハリン州にとっても、環境問題や、ポスト天然ガスの産業構造の転換は重要な課題となっていることを、この間のサハリン州との交流で、私としては認識している。
ロシア側に対しても、過去を乗り越えて、誠意を持って未来のための双方にとっての新たな価値を提案することが、私は、領土問題解決の現実的な一歩となると思うのだが…。
スウエーデンの政治史の一端を、先日拝聴し、その思いを強くしたところだ。本日はどんな意見交換になるのだろうか。

この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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