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【ひろまる日記】平成30年8月13日 北海道手話言語条例を知っていますか?

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お久しぶりのブログになってしまいました。反省。
今日は、手話について書いてみます。

白石手輪の会 さとみさんから
7月22日に白石区の川下公園にて開催された
野外交流会の感想文を、白石手輪の会の会報用に
ご依頼いただきました。
その原稿も後ほど共有しますが、
あわせて、手話のことについても
少しブログも書くことにしましたよ。
よかったらおつきあいくださいね。

さて、皆さんは北海道でも手話言語条例が制定されたのは
ご存知でしたか?
全国では鳥取県が第一番目に
道内では石狩市が第一番目に、
手話を言語として保障する条例が制定されています。

私は、白石手輪の会に入会して、
約7?8年になると思いますが、残念ながら
ほとんど例会には参加できなくて
年に数回のイベントに参加する程度。
役員の皆さんには、感謝しています。

私が手話を習ったのは、20代の頃。
日高支庁(当時)社会福祉課での勤務時代でした。
生活保護のケースワーカーとして勤務していた時に
浦河手話の会に入会して手話を少し勉強しました。
浦河べてるの家とも関係の深い
ある意味特別な環境にある学びの深い手話の会にでした。
そのご縁で、今でもほんの片言ですが、
手話を少し使えます。

その当時のことは、前回のひろまる日記にも触れています。
よかったら長文ですが、ごらんくださいね。
https://hiromaru.jp/blog/column/6764/

手話言語条例の制定は、
これまでの知事の議会答弁などからすると
私には唐突な印象がありましたが、
現在の知事の4期目の公約に掲げられ検討がスタートしました。

私には、少し悲しいことでしたが、
他の障がい当事者団体から、
「なぜ手話だけ特別扱いするのか」という声が上がり、
一時、暗礁に乗り上げました。

さまざまな紆余曲折がありましたが、
手話以外のコミュニケーションの保障も明記した
意思疎通支援条例をあわせて制定することで
北海道手話言語条例が制定されました。
私自身の議会での質問内容は
こちらをどうぞ?。

平成29年第2回定例道議会一般質問
https://hiromaru.jp/pdf/minutes/20170705121632.pdf

道条例の前文において、以下のように
手話は言語として認められました。

「手話は、特定の意味、概念等を手指、表情等により
表現する独自の体系を持つ言語であり、
聴覚障がい者が自ら生活を営むため
大切に育んできた文化的財産である」
このことの理解が、道庁組織においても
議会議論においても、
なかなか浸透しない側面がありました。

私なりに解説に挑戦させてください。

私たち健聴者にとって、
あるいは、中途失聴の方にとっても、
手話は私たちの音声言語を
手指を使った「形」「記号」に置き換えて
表現するものだと思います。

しかし、生まれながらに
音のない世界にいる方にとって、
「山」という手話が表す概念と、
今、目に前に見えるものが
「山」という「名」を持つことを理解することは
どのようなメカニズムになるのか
私には想像ができません。

その意味で、
音声言語の世界で生きる私たちと
手話という言語で生きるろうあ者の方たちの世界は、
全く違う文化で成り立っていることに気づくことが重要です。
ですから、一時期のろう学校のように、
手話という言語や文化を制限するようなことは
あってはならないことなのです。
伝わってますでしょうか?

また、例えばですが、手話を表現する時に
「楽しい」という手話の「型」を覚えても、
その表情が「楽しい」という手の表現と一致していなければ
なんだか伝わらない感じがします。
そのせいか、ろうあ者の皆さんとカタコトでも
手話を使って話していると
開放されるような楽しくなる経験をしたことがありました。

つまり、手話を学ぶということは、
記号としての手指の形を学ぶことではなく、
ろうあ者の人たちの文化や
感じ方について学ぶことです。
私は、そう理解をしています。
機会があったら、お近くの手話サークルなどに
見学だけでも参加し、体験してみてください。
きっと、楽しいですよ?。

それと、もし近くで
耳の聞こえない方に出会ったら
手話ができなくても
筆談でも大丈夫です。
是非、コミュニケーションしてみてくださいね。

まだまだ課題はありつつも、
言語としての手話が確立されたので、
他の県では全て設置されている
電話リレーサービスなどを行える情報センターの開設や機能強化が、
広域自治体の道としての役割ではないかと
来年度以降に向けて
情報収集などにあたっていきたいと思います。

最後になりますが、
7月22日の野外交流会の感想を紹介しますね。

野外交流会に参加して

なかなか例会に参加できず、白石手輪の会「ユーレイ」会員の私ですが、
先日の野外交流会はとても楽しかったです。
準備してくださった役員の皆さんありがとうございました。

ほんとうに片言ですが、筆記も交えて、
当事者の方と少しだけでも手話を使って
楽しくコミュニケーションできたことは、
20代のころに参加していた手話サークルを思い出して
なんだかとっても懐かしかったです。

そして、とても美味しいBBQでした。
実は、断食明けだったので
野菜しか食べない予定でしたが、いろいろ食べてしまい、
あの後、お腹をこわしたくらいです(笑)

心残りがあるとすれば、別の用事があって途中で失礼したので、
こどもたちとも、もっと交流できればよかったなと思いました。
ろう学校のこどもたちや、おとうさん、おかあさんたちとも合同で開催とのことで、
とても素晴らしいとりくみだと思いました。

こどもたちの未来のために、いろいろな違いや個性のある人たちにとって、
もっと暮らしやすい社会になるよう、このような機会もとおして
前進したいものだと改めて思いました。
貴重な機会をありがとうございました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
手話サークルにご関心のある方は
お問い合わせくださいね。

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 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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