活動報告
【道議会産業用大麻海外調査団 視察報告④フードバレー&EIHA事前レクチャー】
2016年6月1日
5月31日は、オランダのフードバレーと
NIZO食品研究所にて
フードバレーと独立した研究機関の位置づけや
研究機関としての成り立ちや活動について学んだ。
説明してくださったのは
アジア・パシフィック事業部長の
亀井リズ理学博士だ。
日本のビール会社での仕事や
九州の大学でも教鞭をとられたこともあり、
日本語も非常に堪能である。
NIZOは、もともとは
乳製品の小規模の企業が、
国際競争に勝ち抜くために出資しあい作った
研究所だが、乳製品業界の再編に伴い、
現在は、独立した研究所として、
プロジェクト方式などにより
食品関連企業との協働によるビジネスを展開している。
また、大きな状況として、
高齢社会による健康志向において
いかに風味をそこなわずに
低脂肪や減塩をした食品が、
消費者に継続的に選んでもらえるのか
さらに、地球的な人口問題に対応するための
肉(たんぱく質)の代替食品の開発などにも
食品業界や大学と連携して
取り組んでいる。
興味深いのは
フードバレーの中核とも言える
ワーゲニング大学とは密接な連携もあり
フードバレーに集積している
食品会社の研究所とも人的交流が盛んである。
かなり雇用が良い意味で、
流動的な印象を受ける。
大学も開かれている印象で、
この研究所でも大学生の受け入れなども
行っている。
ただし、企業とのプロジェクトには
参加させないことが前提だそうだ。
120名くらいの研究者がおり、
リズさんのようなマネージメント部門でも
基本的には研究者出身である。
北海道における大学のあり方、
そして、北海道総合研究機構のこれからを考えた時、
フードバレーのもつ、マッチング機能や、
研究人材の育成、活用のあり方など
参考にできる点は多い。
大事にしたいご縁だと感じた。
この後、約3時間のバス移動の後、
明日からのヨーロッパ産業用大麻協会の国際会議の
短い事前レクチャーを受け、
1日が終了しました。
この事前レクチャーの内容なども含め
産業用大麻国際会議の報告は
次回とします。
最後まで読んでくださって
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