活動報告
【道議会産業用大麻海外調査団⑦ー断熱材としての活用事例】
2016年6月4日
今日6月3日は
TERMO NATURE GmbH&Co.KG
という断熱材製造工場を視察しました。
栽培できる植物素材、ヘンプ、ジュートを使って
地球温暖化対策など環境に貢献するとともに
健康で暮らす家を提供することを
会社の大きな目的としています。
栽培される過程で、CO2を吸収するため
断熱材を製造する過程で排出されるCO2を相殺できる。
さらに、
熱、騒音、かび、揮発性の化学物質などの
住宅内外からの影響を解決できる。
さらに、これまでのグラスファイバーの
断熱材では、産業廃棄物となるしかなかった
断熱材を完全リサイクルできるよう取り組んでいる。
今回の視察は、産業用大麻=ヘンプの
活用が大きなテーマであったが、
オランダ、ドイツとも
視察・ヒヤリングした企業のミッションに必ず
環境や社会への貢献があげられ、
かつ、市場社会、グローバル社会において
利益をあげ、生き抜くという企業のあり方に
強い刺激をいただいていますが、
その象徴とも言えるような視察となりました。
お話を聞いたのは、
シュテファン・クーニッヒさん。
木造建築の専門家であり、建築生物学を学んだ方です。
ドイツの教育制度では、
かなり専門性が求められるようですが、
建築の専門家として、
健康に暮らせる家づくりについて
いわゆる小さな建材会社の一職員が
ここまでデータに基づいてお話をしてくださる
これまでの職人を越えたプロフェッショナルな姿に
日本の教育制度、人材育成のあり方にも
思いをはせながらお話を聞きました。
一方で、
シュテファンさんが、木造建築を学ぶ際に
日本の技術から学んだというお話も
嬉しいことではありますが、
本来は、日本こそがこの分野で
優位に立てるはずではないかとの
悔しさも感じます。
安いという言葉の意味を変える。
価格だけではなく、健康や環境の価値が重要。
現在、
ドイツでは、バイオマス燃料作物の補助などにより
ヘンプを耕作する農家が減っているそうだ。
しかも、
自動車業界がヘンプを使用するようになって
調達が難しくなり、
フランスからヘンプを調達している。
フランスのような
農業者組合が一次加工まで行うような
体制が望まれるとのことだ。
北海道のこれからを考える上で大きな学びとなった。
まとまらない長文になりましたが、
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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