活動報告
【活動報告 7月16日 べてるまつりin浦河 グローバルを超えた“くろうばる”とは?
2016年7月16日
昨日15日の夜から、浦河に来ています。
毎年1回参加している浦河べてるまつりに参加するためです。
今回、第24回のテーマは、
「開かれた苦労?“くろうばる”な時代」
べてるの活動は、「三度の飯よりミーティング」という理念や、
「当事者研究」の取り組みに象徴されます。
この当事者研究については、
昨年、東大に、講座も開設され
一つの学問としても、光が当たりつつあります。
いわゆる「精神病」と言われてきた患者たちが
自分におこる感覚の異常、苦しさ(べてる用語では誤作動)を
自らの言葉で表現し、
自らが自分自身を助ける専門家として「弱さの情報公開」をし、
病気のままだし、「順調に問題だらけ」の毎日ですが、
当事者どおしが支えあって助け合って生きるコミュニティづくりに
30年間挑戦し続けています。
この間の浦河べてるの挑戦は、
地元の浦河や、北海道内よりも
むしろ、日本全国や世界的に注目されはじめています。
日本と同じように、
精神障害が増えていると言われている韓国や、
未だに当事者が座敷牢などのような状態におかれている
バングラデシュ、
そして、法に基づいて、
精神科の新設と新規入院を禁止したイタリアなどとの交流や
通称「ベテラー」と言われる様々な人たちの発信によって
いわゆるこれまでの保健医療福祉のイノベーションの
モデルとして注目されているようです。
グローバルならぬ、まさに「くろうばる」ー
苦労を個人の問題にすることなく、
専門家に依存することもなく、
開かれたものとして、
ともに支え合うことで
地球に新しい価値を提案しています。
また、私自身は、
べてるの「支援」の特徴は
被害者を被害者のまま、弱者のままにおかない
新しいタイプ の「起業」にあると感じています。
そして、経済成長のあり方、
とくに、日本人としてのこれからの働き方、
生き方を再構築するときに
この「べてる式労務管理」とも言われる
経営・活動のあり方は、
粗削りかもしれませんが、
大きなヒントを私たちに投げかけているのではないでしょうか?
2014年に、浦河赤十字病院は、
経営的な問題から精神科病床がゼロとなりました。
ある意味、イタリアと同じ状況がスタートしました。
新たな診療所もでき、訪問医療など
地域での新たなチャレンジがはじまっています。
これは、実は、精神障害当事者の課題であると同時に
これから長寿命社会のなかで
認知症に対し、自分自身が地域がどう向き合うかという
挑戦にもつながると理解しています。
成果をあげるためには、
私自身が取り組んでいかねばならない問題を
厳選して集中していかねばなりませんが、
ここ数日、どれも重要な問題、
しかも大きな未来につながる問題ばかりで悩ましいです。
他の人が手をつけなくて、
私がやるべきことは何か、
私がやらないことは、他の方にお願いしたり
来年に向けての優先順位も含めて
残り半年、しっかり仕事をしてまいります。
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