活動報告
【活動報告 8月30日】苫小牧市・千歳市 次世代施設園芸拠点など視察
2016年9月3日
オランダで、大規模施設園芸を
視察せていただいてから気になっていた
北海道の「植物工場」の現場を視察してきました。
まず最初は、Jファーム苫小牧さんへ。
ベビーリーフや
トマトを栽培しています。
ミニトマトは糖度10の甘さを
売りとしています。
個人的に興味深かったのは
南国の果物を栽培していたセクション。
チェリモヤに惹かれました。
魅力的な研究者の方がいました。
そしてこのJファームさんの売りは
本業のノウハウを活用した
温泉熱利用でしょうか?
仮説ですが、35?6度の温泉が出る地域で
経営に困っているところがあれば、
施設園芸などと複合的に
通年雇用の場としても最適かもしれません。
木質バイオマスボイラーで
熱生産の時に生じる二酸化炭素も
植物生産に使用しているのも
ポイント出そうだ。
次におじゃましたのが、
苫東ファームです。Jファームさんに隣接しています。
Jファームさんは、
オランダの高度に管理された生産管理システムを
導入していましたが、
こちらでは、日本製のシステムづくりに
挑戦しています。
苫東ファームは、
輸入代替もねらい、
加工用の夏イチゴに特化して
300tを生産しています。
さまざまな実証実験も重ねながら努力されています。
設備投資の負担や、工程・作業管理にも
ノウハウがない中で、苦労も多いようです。
オランダのグリーンハウスの場合は、
概ね太陽光発電とセットで、
植物生産に余剰な電力や熱は
地域に販売しており、
EU加盟後のグローバル競争の中で
農家の実質の所得保障や、金融保障となっていた。
苫東地域にある強みをどのように活かすのか、
課題を感じたところだ。
途中、千歳にて農協さんの経営する
駒そば亭で、滝川産のあい鴨使用の
お蕎麦をいただきました。
農協理事で店長でもある中村由美子さんから
同行していただいた道庁職員の
粋なはからいでお話を聞くことができました。
苫小牧から千歳に向かい、エアウォーター農園を
今回は外観のみ視察させていただきました。
経営者が変遷しており
農地を転用しての植物工場には
地域の不安もあるようです。
北海道ならではの施設園芸も、
農業、工業、エネルギー、金融のしくみなど
相対的に組み合わせる中で可能性を感じますが、
インバウンド増加のなかで
都市近郊、空港近郊の農業のあり方に
別の切り口の必要性も感じながら
帰ってきました。
良い学びになりました。
お世話になった関係者の皆さんに
感謝します。
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