活動報告
【活動報告 9月1日】浦河町JRA育成牧場 様似町 ジオパーク えりも町 短角牛高橋ファーム
2016年9月4日
食と観光対策特別委員会視察の2日目です。
今回の食と観光対策特別委員会の
視察で力を入れたのは、
地域での滞留時間を増やすということ。
観光資源が何もないと思われているまちにも
隠れた宝や資源が眠っている。
そのために今回は視察先の選定などを
振興局任せではなく
ひだか観光大使のかとうけいこさんにお願いをしました。
隣に写っている浦河町役場の長崎さんは、
かとうけいこさんとともに、観光にかかわる人材育成や
台湾やタイなどへの具体的なプロモーションにも
現地行きも含めて参画している方です。
ただ、景観、施設を見るだけではなく
実際に現場で挑戦、努力している人に光をあてる
ことが、視察の目的でもありました。
さて、2日目は
JRAの育成牧場のバスツアーからスタートです。
総面積1,500ヘクタールの広大な草原や
世界でも類を見ない
1,000mの馬の訓練施設などがあります。
もちろん、通常は
馬の育成や、馬にかかわる人材の育成や
中小の牧場への支援などが
行われています。
実は、樹木もたいへん貴重なものもあり、
映画の撮影スポットとしても
活用された実績があるそうです。
電線も全くない空と草原が
広がっています。
突然の振興局の仕切りで
せっかく来てくださった長崎さんが
バスに乗車できないところでしたが、
何とか同乗いただき、加えて、
獣医でもある育成牧場の副場長さんからも
お話を聞くことができました。
副場長は、獣医として前職は研究所にいらして
競走馬としての使命が終わった馬のこれからなど
幅広い馬文化の醸成にも理解があり
たいへん面白いお話を聴くことができ
JRA育成牧場の皆さんにはたいへん感謝をしています。
この育成牧場のツアーは
無料で体験できますので
非常にオススメです。
AERUに宿泊される方は
送迎もあるそうです。
馬好きの方はもちろん、
素晴らしい景観にも圧倒されます。
次に向かったのは、お隣の様似町です。
様似町は世界ジオパークに認定されました。
実は、日高管内と言えば
私の世代くらいまでは
まず、えりも岬が1つのキーワードでした。
えりもの皆さんには厳しい結果ですが、
今は、ユネスコ世界ジオパークの
アポイ岳などの認知度が上がってきているそうです。
地質学的には
様似町のカンラン岩は
世界的にも非常に価値ある研究対象として
アポイ岳がその大きな象徴となっています。
それだけではなく、日高に特有の地形の秘密や
先人たちがこの地形の厳しさを乗り越えて
道東に向かったの歴史や
奇岩群にまつわる様々な伝説など
様似町一帯がジオパークとして
指定されています。
それだけに
これからの保全と環境の問題など
特にアポイ岳は、道有林地であり、
道の役割と責任が重要です。
一方、もともと、旧の道立地質研究所が
経済部所管であったこともあり、
今も、ジオパークは、
経済部所管とされているそうです。
2018年に
北海道命名されてから150年を迎えます。
これを契機に、広い意味での文化資本政策などに
関わる体制整備をしっかり検証していく
必要があるのではないでしょうか?
ランチには
アポイ山荘でシーフードの
「ジオカレー」と夏イチゴのデザート。
様似町原田商工観光課長補佐のガイドで
町内のフットパスコースを
バスで駆け足で見学。
改めてじっくりおじゃまする予定です。
2日目の最後にえりも町へ。
水産林務委員会としてうかがった時は
駆除の対象としてのアザラシでしたが、
今回は、観光資源としてのアザラシについて
アザラシがきっかけでえりも町に移住した
石川産業振興課長さんにお話をうかがいました。
視察の最後は、
えりも岬でファームインも営む
短角牛の高橋さんのもとへ。
最高に美味しい牛肉でした。
塩分を含んだ牧草を食べて育った和牛で
基本的に赤身です。
高橋さんの肉を食べたくて
道外からもリピーターで
いらっしゃるお客様など
年間100人くらいのゲストを
受け入れているそうです。
遠くても不便でも
魅力的な人や、ほんとうに美味しいものがあれば、
お客様は来てくれる。
大量生産ではないので、
会員制で、部位はおまかせの販売方法と
直接、レストランなどとの契約などが基本です。
こちらも、是非、また来たいところです。
この後、様似町に戻り、2日目の日程を
終えました。
長文になりましたが、
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