活動報告

【ひろまる日記】6月7日 川村カ子ト記念館に行ってきました。 観光と伝承のはざまで

2018年6月9日

6月7日 比布町でのエクスマ塾に向かう前に
気になっていた川村カ子ト記念館を見学しました。

難関を突破して、上川町を中心となって、
旭川市、比布町などをはじめとする2市10町の広域な連携地域が「カムイとともに生きる上川アイヌ」
のストーリーで、日本遺産に認定されたことを知ったから。

そうそう初めてそれに気づいたのは、
比布町長さんのツイッターでしたよ。

日本遺産は、中央政府主導で、
地方創生の一環として進められているものです。
文化資源の保全はもとより、
審査等には観光庁も入り
地域活性化策などの計画、実践も求められます。

川村カ子ト記念館は、
この地域の日本遺産のシンボル的存在に
なるのではないでしょうか?

川村カ子トは、第七師団の設置で
急速に近代化する旭川に生まれます。
アイヌの人たちが土地を追われ、
独自の文化を制限され始めていました。

昔からの狩猟文化に基づいた暮らしは奪われ、
農業も厳しい中で、カ子トは、測量人夫として働きはじめ
測量技師の資格をとります。

道内をはじめとして長野などでも
厳しい鉄道工事を成功させるなど活躍していましたが、
昭和19年、旭川に戻り
父イタキシロマが設立したアイヌ記念館を引き継ぎます。

アイヌの言語や儀式、生活習慣は禁止されて
昭和30年には道庁令によりイヨマンテも禁止されていました。
しかし、旭川では、当時の五十嵐広三市長の理解もあり、
イヨマンテも継続されていたそうです。

川村カ子トは、
観光と伝承のはざまで悩みながらも、
アイヌ民族を守るためにも
アイヌ文化を後世に伝えるために
私財を投じて守ってきたのが
この記念館になります。

砂澤ビッキの小さな作品や、
カッパ伝説に基づいた
カッパをモチーフにした作品や
上川のアイヌ民族による
木工芸作品が展示されていました。

個人的には、この付近の
かっぱ伝説に興味を持ちました。
かっぱ神社もあったみたいですね。
なにせ、これから行く比布町には
かっぱの健卵と言うたまご農場まであるんですよ!

みなさんも何か情報あったら教えてください。
さて、これから比布町にてエクスマ塾の研修です。
北海道の小さなまちからの発信に
とても期待が高まります。
すごいことは、
比布町民は希望すれば、
エクスマセミナーに参加できること。

どのように
日本遺産認定の効果を
地域の文化資源の保全や、地域活性化につなげていくか
注目、応援していきたいですね。
やはり、何か、独自の発信をしている町や地域には
ますます愛着がわきますね。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
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