活動報告
今は昔、お茶くみ反対闘争がありました
2009年6月15日
本日は道議会一斉委員会で
議会に来ております。
農政常任委員会が終わり、
道州制特別委員会開催までの
休憩時間です。
つい先日、
道庁内の非正規雇用のみなさんの
お話を聞く機会がありました。
圧倒的に多くが女性です。
「あなたの首はいつでも切れる」と言われたり
「勉強すればするほど使いづらい」と言われるなど
身につまされるようなみなさんのお話に
20年も前になりますが、
私自身が、労働組合活動に
参画したきっかけを思い出しました。
私が道庁(日高支庁)で働き始めた年は
男女雇用機会均等法元年でしたが、
女性職員は
30分以上前に来て
お茶の支度をし
職員全員に朝のお茶を配るという慣習がありました。
帰りも約50人分のお茶碗洗いを
女性職員だけは当番でしなければいけません。
私は、新人で何もわからず、
誰が、珈琲でお茶か、誰が砂糖何杯かしらなど
一生懸命覚えてがんばっていました。
ところが、ある日、産後休暇あけで
子どもを保育所に預けながら
働き始めた先輩から、
もう、こんな働き方はできない、
お茶くみ自体をやめてほしいと
と仲間の女性たちに訴えがありました。
当時、その職場の女性職員は
年齢も雇用形態も、家族形態もさまざまで
いわゆる「お茶くみ」や
「女性らしさ」にかかわる価値観も
ばらばらでした。
私は上司に呼び出され
「お茶くみは、せっかく職場の潤滑油なのに
その慣習を、一人の声で、こわすのか」
「我慢していれば、
将来、あなたにいいことがある」
その上司の言葉がきっかけとなり、
私は「お茶くみ反対」の運動に
これまで以上に主体的に参画。
あらゆる雇用形態の女性すべての
お茶くみを廃止し、
飲みたい人が自分で飲む
職場環境に改善しました。
今から思えば、懐かしい思い出ですが、
誰かの犠牲、
とくに、弱い立場の人たちの犠牲を前提に成り立つ
みせかけの平和や正義を
私は決して許すことができないのは
今も昔も、これからもおそらく変わらないでしょう。
いずれにしても
足を踏んでいる人、抑圧している人は
そのことに気づきません。
踏まれたほうが自ら立ち上がるしかないのです。
女性のみなさん、
みなさんの今の状況はどうなっていますか?
これまで、あまり女性のみなさんの代表としての
議員活動を意識したことはなかったのです。
非正規職員のみなさんの話を聞き
若き日の自分の体験も思い出し
改めて、自分自身の立ち位置を確認することが
できました。
これからも声なき声を
政治の現場に届けるために
がんばります。
よろしくお願いします。