活動報告
教育行政執行方針、北海道教育推進計画などについて
2013年2月22日
昨日は、
知事の道政執行方針について
みなさまにお知らせしたが
今日は、道議会にて
教育行政執行方針について
精査をスタートしたところ。
また、北海道教育推進計画の
中間の見直しが今行われており
その改定案も精査をしている。
愕然とすることは、
この間、2年にわたって
北海道の生涯教育が
道民カレッジなども含め
受益者としてシニア世代が
重点となっていることを
問題と捉え質疑を重ねてきた。
(教育庁側は結果にすぎないとの認識)
今、
子どもたちを取り巻く状況は
深刻だ。
いわゆる義務教育の学校の枠から
対策を考えるのではなく
トータルに
ゼロ歳からの子どもたちの
発達や学びを地域社会がどのように
サポートするのか、
そのために大人は
何ができるのか
どうあらねばならないのか
それを考えるのが教育行政のはずだ。
残念ながら
教育部局が一番
子どもたちのとりまく状況への
危機感が乏しいのではないか。
子どもたちの未来より
「学校」が大事なのかと言いたくなる。
また、北海道の生涯学習は
首長である知事の
重点がはっきりしないために
私は、非常にむだな組織になっていると
考える。
アリバイ的に作った総花的な組織に見える。
また、北海道の状況を見ると
社会教育と生涯教育が
混然としている。
私なりにこの間整理できたのは
北海道の社会教育は
いわば
地域の学びの担い手をつくるものとして
実践、実績が重ねられてきたと思う。
しかし、北海道の生涯教育は
今回も、まだ、
サービスの受け手の数を増やすことを
トータルの指標にしている。
このことは
今回、見直し中の
教育計画の策定のなかでも
なんら変わっていないのだ。
私の質問力のなさを痛感するところだ。
教育長は、昨日の本会議で
次のように述べた。
「教育行政に臨む基本姿勢として
過去数年、北海道の子どもたちの
学力低下は深刻で
平成26年度の全国調査までに
『全国平均以上』にすることを
目標として掲げ、
その実現をオール北海道で目指す
取り組みを進めており
北海道教育委員会として
○授業改善
○望ましい生活習慣の定着
を車の両輪として
「地域の子どもは地域全体で育てる」という考えの下、
前例に囚われず
効果的な施策を進めていく」
ところが、
この教育計画のなかには
今、子どもたちにとって
社会に出るための階段のおどり場であり
「心の浮き輪」でもある
フリースクールなど
学校の枠にはいらない
NPOや草の根のとりくみについての
言及はまったく見えないのである。
学校給食に関しても
位置づけが低すぎる。
もっと学校給食の価値を
再定義する必要がある。
教育長は冒頭に述べたはずだ。
「本道においては
全国を上回るペースで進行する
人口減少、少子高齢化に加え
グローバル化、産業構造の変化など
数多くの課題を抱えている。
変化の波をチャンスに変え
発展していくために
先見性、創造性、チャレンジ精神に
富む人材、
ふるさと北海道を愛し
地域の発展に主体的に貢献できる
人材を育成することが
大切である。
「人づくり」言い換えれば「教育」は
北海道の活力の発展の基盤だと。
それであれば
道の単独予算の生涯教育こそ
より明確な重点をしぼって
使うべきだ。
それができなければ
生涯学習本部など廃止し、
専門職の配置に、少しでも
財源をまわした方が
よいのではないだろうか。
教育委員会に関しては
予算特別委員会で
質疑にも立つ予定なので
また、質疑結果などを
報告したい。