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多様性は力~つながることと、群れることは違う

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今日5月22日は、国際生物多様性の日だったことを、今、知った。
ちょうど手がけはじめた河川改修のあり方の調査のキーワードの1つも
生物多様性。不思議なご縁を感じる。

私が、はじめて、「多様性は力」という言葉にであったのは、
障がい者福祉の現場だ。
最初はピンとこなかった。例えば、男女平等と言っても、
男なみ平等という言葉が言われたように、
何か特定なものを標準としてそれにあわせて努力することを強いられることに、慣れ過ぎていて、障がいを一つの個性とみることや、
健常者の目線ではなく、障がい当事者の目線で世の中を眺めた時、
全く違う景色が見えることを、障がいを持つ人の介助を体験したり、
時には、厳しく、間違いを指摘されるなかで理解してきた。

次に、多様性は力という言葉に出会うのは
農業である。
いわゆるアメリカ型の農業は、大規模で単一の品種を
大量の農薬と肥料を使って生産する農業だ。
いわゆる原原種の地域固有の作物よりも、
目先の生産高が高い、一部の大企業から提供される種苗が、
地球全体にはびこりつつある。
こうした農業は、病害虫や病気も発生しやすく、
地の力は落ち、さらに、強い薬を必要とすることが指摘されている。
残念ながら、日本の農業でさえ、それに追随している。
一番、自然の力を活用した農業は
小規模多品種であるとも言われている。
日本全国、夏でも冬でも同じものを食べられることが豊かさではなく、
貧しく、リスクもコストも高いことであると
しっかり、伝えていきたい。
「今だけ、ここだけ、あなただけ」の地域資源を発信していくためにも
「多様性は力」であるという感覚、実感を、1人でも多くの人と共有したいものだ。

一方、政治の世界、とくに日本なのだろうか、私の周囲だけなのだろうか、「一枚岩」「団結」ということが、是とされ、過度に美化されている気がする。
私が、一番信用できない人は、主語を、私ではなく、われわれとか、みんなはとか、複数で言う人だ。
そういう人は、自分自身の軸がないので、わりと簡単に自分の保身のために、人を裏切る。
もちろん、「組織」を否定するものではないが、
同じ団結、組織でも、「群れる」ことと、「つながる」ことは違う。

そして、間違いなく、地域の未来を決める時にも、
女性も男性も、障がいのある人もない人も、子育て中の人もそうでない人も、多様な主体が関わって決める未来の方が確実によいものになると思わないだろうか?
面倒に思うかもしれないが、そうした方が、絶対、あとが楽だ。
そう、多様性は力、なのです。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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