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東京都議会のセクハラ問題に関するアンケートにお答えしました

ひろまる日記

朝日新聞社から、東京都議会のヤジの問題に関し、
道議会における現状について、女性議員を対象とするアンケートが届いた。「女性議員だけに限定するべきではないのではないか」と提案したが、新聞社側のヒューマンパワーの問題で女性議員のみにするとの回答であった。
私としては、昨今の報道のあり方自体が、「被害者の女性」と「加害者の男性」という固定的な構図の中でこの問題を劇場型で、とりあげていることに、非常に違和感がある。
また、私たち議員は、選挙によって有権者の代理として選ばれ、税金によって、その活動や言論を保障されている立場にある。今回の発言は、許されない発言ではあるが、より大きな社会の構造の問題としてとらえなおす必要があると考える。
このアンケートに回答しないという選択肢もあったが、あえて、回答することを選択し、それを公表することで自分自身としての役割を果たしたいと思う。

(以下 アンケートの回答)

北海道議会議員 広田まゆみ

質問1)東京都議会では、女性議員に対し、結婚や妊娠、出産、育児などについてヤジがありました。あなたは、過去、議会でセクハラ、女性蔑視と受け取れる ヤジを男性議員から受けたことがありますか?あった場合は、それはいつ、どんな場面で、誰からのどんな文言のヤジでしたか?具体的にお答えください。

(回答)
質問は、知事・道庁組織に対しての質問・提言であると同時に、道民のみなさんに向けても、直接、問題提起できる大切な場の1つである。ヤジなどの不規則発 言に配慮している余裕はないが、私自身が質問に立っているときに、セクハラ、女性蔑視と受け取れるヤジなどは受けたことがないと認識している。

質問2)ヤジ以外でも、あなたが所属する議会で男性議員から女性蔑視やセクハラと受け取れる言動がありましたか?あった場合、それはどんな内容でしたか。時期と場面、誰からのどんな言動だったかなどを具体的にお答えください。

(回答)
1  結婚、出産等に関連して
非公式な場や、政策議論の場で、男性、女性問わず、「早く結婚した方がよい」「子どものいない人にはわからない」などの言動は、頻繁にある。これは、議会だけではなく、むしろ、地域の中で、非常に頻繁にある。

2 不適切な発言について
過去に、議会議論のなかで、道庁職員の処分に関する質疑で「顔に傷をつけられたのと同じ、顔に傷がついたら嫁にも行けない」という表現があった。

3 政策議論の場において
会派と道側の代表質問の意見交換の際に、人口減少問題、とくに若年女性の流出に対して、結婚・妊娠・出産の支援を中心とした対策への違和感を表明したが、議会側、道庁側双方男性30名くらいのなかで、私だけが違和感を表明したので、個別に対応するよう求められた。

4 お茶くみの問題について
個人的には、議会に、議員のためのお茶くみなどのために、女性が雇用されていることに居心地の悪さを感じている。

質問3) 1)2)のようなヤジや言動を受けた際、あなたはどう反応しましたか?その場で言い返した、後に議会で問題にしたなど具体的にお答えください。また、反応しなかった方はその理由をお応えください。

(回答)
1 についての対応
日常の中で、いちいち問題にしていたら、たまらないほどたくさんあるので、自分自身のライフスタイルに誇りと責任を持ち、あわせて、議員としての活動にプラス思考で結びつけている。
※ケースバイケースで対応

具体例)
「早く結婚した方がいい」など結婚に関する対応について
★「〇歳になったら婚活します」「道民のみなさんと結婚しまし     た!」などのコミュニケーションで対応
★任意後見契約(成年後見制度)を先日、自らモデルとして結んだ。  その他にも、急増する単身世帯が従来の地縁、血縁を越えた社会的  選択縁により支えあえる社会をめざし、準備している。今後とも、  そうした情報を地域に共有していく予定。

 「子どもがいないからわからない」など子どもがいないことに対する対応
★ 「北海道のすべての子どもが私の子どもです」などと対応
★ 現在休止しているが、当選直後から3年間、子育て無料カウンセリ   ングを親の当事者グループに依頼し、事務所で実施。可能な限り   実態把握に努めることで対応。
★ 乳児院のボランティアなどを実施、コーディネートをスタート。   子どもが産みたくても産めないなどの女性たちに1つの選択肢とし   て、社会的養護を必要とする子どもたちへの関わりを、提案して   いく予定。

2についての対応
同じ会派の議員の発言であったので、議員総会で、個人を特定せず、問題提起し、注意喚起した。ところが、非公開であるはずの議員総会の内容が某雑誌にリークされ、私自身の発言、行動が問題とする記事が掲載された。

3についての対応
不愉快であると表明し、その場からを退席。道担当者が謝罪に来たが、「人口問題を語る根本が違う」と改めて伝える。その後、今定例会の私の一般質問のなかで、次のように知事及び道に申し入れた。

(以下 質問原稿 転載)
「最後に、今議会で大きな議論となっています人口減少問題に関して、結婚・妊娠・出産の促す支援するといういわゆる少子化対策を中心に知事の見解が示されていることに、私は違和感を持っています。
この北海道で、育児をしたい、教育をしたい、健康に暮らしたい、新しい医療を受けたい、そうした人たちが、北海道に移住してくる北海道をつくることが、人口減少対策の基本におくこともできるわけです。
とくに、東京や大阪ではできない教育を、北海道でなくてはできない教育を、
子どもたちの遊び環境の保障を、人口減少対策の基本におくこともできるわけです。発想の転換を、知事及び道に、強く求め、再々質問を留保して、2回目の質問を終わります。」
(以上)

4についての対応
私自身は、せめて、自分のことは自分でするようにして、居心地の悪さを我慢している。議会における雇用のあり方の問題、そして、たかがお茶くみ、されど お茶くみで、男女問わず、個人の価値観などにもかかわることで、改善のために行動することは難しく感じるし、優先順位として低いので我慢している。

質問4)あなたの所属する議会は、セクハラや女性蔑視の問題についての取り組みが十分だと思いますか。不十分だとすれば何が必要だと考えますか?

(回答)
議会のなかのセクハラや女性蔑視の問題に関しての質問だが、世の中の多くの女性たちと比べれば、女性議員は、議員である間は、発言権を保障される立場にあり、そのことに関しては、議会としての取り組みの重要性は高くないと感じる。
ただし、男女平等参画社会の推進のために、議会のみならず、政策決定の場への女性の参画を増やすことを含めた「多様性」の確保は重要である。審議会等の 女性委員の割合、審議会での公募枠を必ず設けることなど、多様性の確保のために、これまで以上に議会からもしっかりチェックしていきたい。
とくに道議会は、既存の大きな団体との連携が深く、旧態依然とした発想のなかで、政策の形成が行われていることを、北海道の未来のために、危惧してい る。単に、セクハラ、女性蔑視という問題への対処を越えて、政策決定の参加のデザインを変えていかないと、地域の現実や挑戦に、道庁も道議会も対応できな い。
ささやかではあるが、議員立法による障がい者の条例策定にあたり、障がい当事者の参画を義務づけたり、がん対策条例に関しても、がん患者当事者の参画を 求めたり、本来、助けられる側、弱者とされてきた人たちを、解決の主体、専門家として位置づける作業をしてきた。これまで以上にそうした新たな「関係性」 の構築も進めていかなければいきたいが、現状では、議会改革の取り組みも、議会基本条例を策定以降、停滞しており、立法など、議会本来の役割である立法に 関しても進んでいないため忸怩たる思いがある。
もし、また、次の任期も、議会に戻ってくることができるならば、地域で活躍している女性や若い人たちや、今、政策決定の参加のテーブルにはついていない人たちの実践の力や新しい発想を活かす議会としての新たなしくみづくりに尽力したい。

質問5)ヤジも含め議会における女性蔑視問題について、あなたのご意見を自由にお書きください。

なぜ、男女平等参画が必要なのか、それは、「多様性は力」だからである。そうした意味では、今回のようなアンケートでも、女性議員とひとくくりにされることに違和感を感じる。男性にもいろんな議員がいて、女性議員にもいろんな人がいる。
子どものいる人、いない人、それぞれに見えるもの、見えていないものが違うのは当然で、それ以上でもそれ以下でもない。産んでも産まなくても、子どもたちの可能性を応援することに、すべての大人が参画することは可能である。
結婚に関しても、結婚しても、しなくても、女性・男性、それぞれが自分の人生に責任を持ち、ともに、地域に、組織に、国家に貢献することが重要であり、そうしたモチベーションを個人が持てるよう社会保障制度全般や教育のあり方を見直すことが重要ではないだろうか。

この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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