ローカルマニフェスト推進地方議員連盟地方視察~遠野市長本田俊秋さんの講演に感動
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folder ひろまる日記
22日、23日の日程で
奥州市議会議員佐藤邦夫さん
(前共同代表)の呼びかけによる
ローカルマニフェスト推進地方議員連盟の
初の地方視察・研修が
行われました。
地元議員のコーディネートで
被災地の現場を視察し
移動中のバスの車内でしたが
大船渡中学校避難所自治会長であった
平山仁さんから
「避難所の実態と課題」について
お話をうかがいました。
・避難所機能を期待される学校施設等の
公共施設の備蓄の準備。
とくに、防寒対策。
・避難所運営マニュアルは用意しておくべき。
※岩手県の場合、配布されたのは6月。
ちなみに、避難所解散は7月。
・避難所日誌は記入しておくべきだった。
・誰が要支援者かわからなかった。
また、避難所からの退所に際しても
要支援者へのサポートがなかった。
・各県から応援の医療チームが来ているが
夜間は医療従事者がいない。
心肺停止などが起きたのは全て朝か夜間。
などなど
ここでは一部のご紹介ですが、
具体的な提案がありました。
あらためて
道庁からも被災地で支援業務に従事した職員から
目的意識を持ってヒヤリングを行い
これからの北海道の防災計画に
活かすべきであると考えましたので
次回の一般質問でも
とりあげたいと思います。
また、平山さんは
元大船渡市議でもありますが、
今回、避難所自治会長として
国会議員をはじめとして
さまざまな議員の視察を受け手として
体験した上で
厳しい苦言、恥ずかしい実態の報告も
ありました。
その上で、今後、
議会・議員に望むこととして
・議員は議長といえども
災害対策本部に入っていないので
議会や議員の活動が災害時には
見えにくい
・避難所の運営などに積極的に
かかわるべき
(他の地域にも言えますが
行動する議員と何もしない議員と
はっきりわかれているよう。
住民は見ています)
・有事の際に何をするのか
事前に考え準備しておくべき
との提言がありました。
非常に感銘を受けたのは
遠野市長本田俊秋市長の講演である。
今回、遠野市は
県の対応が遅れる中
後方支援基地として
震災発生から14分後に
遠野運動公園の開放と照明設備・発電機の
設置を準備し
翌12日には
陸上自衛隊・警察・消防隊の
終結の拠点として活動した。
すばやい対応ができたのは
2007年の県総合防災訓練、
2008年の陸自東北方面隊震災対策処理での
訓練が効果的だった。
本田市長は2007年から
「後方支援拠点施設整備推進構想」を掲げ
沿岸市町村とともに協議会を設立。
国や県にも要請活動を行っていたそうだ。
また、ボランティアに関しても
3月16日に、受け入れを発表。
遠野社会福祉協議会のもとで
遠野まごころネットができ
北海道から行ったNPOはもちろん、
県外のNPOに対しても
水平なコミュニケーション、
連携の場を確保し、活動中である。
また、本田市長の講演の最後に
震災後の状況をみるとき、
市町村合併は地域主権ではなく
地域の力を活かせない結果に
なっているのではないかとの
問いかけが印象的であった。
あらためて
道州制の在り方含めて
従来の常識にとらわれず
自ら責任を持って判断する首長のあり方
自治体間、
NPOと行政の協働の在り方など
深く感銘をうけた講演でした。
この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。