《ドラッカー》経済人の終わり
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folder ひろまる日記
経済人の終わり を
読みました。
なぜ、ヨーロッパ社会がファシズムの台頭を許してきたか。
その社会のありようを観察して書かれたものです。
メモ的にまとめてみました。
第1章 反ファシズム陣営の幻想 ~ ファシズムとは何か
3つの謬説
(1) 人間の持つ残虐性の発現→すべての革命に共通
(2) マルクス社会主義に対するブルジョア資本主義の対抗
→もっとも被害を被ったのは企業
(3) プロパガンダ説 → 原因ではない、必要とするものにおきる症状
ファシズム全体主義特有の症状
(1) 自らの信条を持たず、他を攻撃、否定
(2) 全ての権力を否定し、「正当化」の必要を認めない
(3) ファシズムへの参加は、信頼ではなく、絶望から強化される
第2~4章 ファシズムが生まれる背景
第2章 大衆の絶望
マルクス社会主義の失敗
中間層にかかわる理論がない → 企業家を一掃しても自由と平等は実現しない
唯物論的、機械論的世界観の限界
第3章 魔物たちの再来
世界大戦と大恐慌 戦争と失業
ブルジョア資本主義も、マルクス社会主義
旧秩序は有効性と現実性を失なった。
新たな信条と秩序の欠如
第4章 キリスト教の失敗
物質から精神性への可能性
社会を持たない孤独な大衆の救いになっていない
成功しているのコミュニティのわずかな機能
個としての救済では不足?
第5~7章
イタリアとドイツでなぜ民主主義が崩壊したか
ファシズム全体主義が何をめざしているか
その直面している課題
第5章 ファシズム全体主義の奇跡
社会の古い殻を維持しつつ
その中身として新しい社会の「実体」を見つけようとする奇跡
民主主義の信条、それ自体が愛着を伴う価値として根づいていなかった歴史
第6章 ファシズム全体主義の脱経済社会
個々の人間の位置と役割を
経済的な満足、報酬、報奨ではなく
非経済的な満足、報酬、報奨によって規定している
→ 資本主義も社会主義もいずれも失敗と断定し、経済的要因によらない
社会の実現を追求。
→ それぞれに役割が与えられる
第7章 奇跡か蜃気楼か
「英雄人」の限界
反ユダヤ主義の意味
信条の代替?としての組織
「実体」を求める「信仰」
第8章 未来 ~ 未来への期待
独ソ共同の予見
現在の経済社会をの基礎を前提としつつ
新しい自由で平等な脱経済至上主義社会を見つけ、発展
新しい非経済的な社会的実体を生み出す期待
この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。