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【広田まゆみのイノベーション北海道】7月のテーマは自転車と公共交通

ベロタクシーって知っていましたか?

東京のホテルからこんばんは。

人身事故の影響で、列車が遅延するなど、

なんと新さっぽろからタクシーで

新千歳空港まで走った広田です。

自転車と公共交通というテーマでお送りしてきた

今日731日の「広田まゆみのイノベーション北海道」。

この最後の日に天は何を伝えたいのかしら。

そんなことを思いながら、

この日記を書いています。

今日のゲストは、「ベロタクシー」という

ドイツ制の自転車タクシー事業運営している

NPO法人エコモビリティ札幌の栗田敬子さん。

今月7月のテーマは、

「自転車と公共交通」だったわけですが、

ちょうど、自転車とは、公共交通とは何か。

考えさせられる夜にもなりましたよ。

 

駆け足で7月の放送を振り返ります。

まず、7月3日にお越しいただいたのは、ポロクルの安江哲さん。

シェアリングのまちづくりの考え方をこどもたちに伝えたい

という着想から、「ポロクル」をスタートしました。

ポロクルというのは、サッポロのポロと、サイクルのクルをかけて

命名したレンタサイクルのしくみのこと。

今年、リニューアルして350台。

5月現在、7000人の方が会員登録されています。

自転車から、バス、地下鉄のこと、そしてオリンピックのこと、

幅広くかつ深いお話が聞けて、交通政策について、

新しい視点をいただきました。

7月10日のゲストは、札幌LRTの会の吉見宏北海道大学教授。

今月のお世話役をお願いしている「NPO法人ゆうらん」の

松本 公洋 さんのご紹介で実現しました。

LRTとは、近代的な軽量軌道交通のこと。

お話は、JR北海道など鉄路全体や、税や負担のあり方についても。

11月に国際的なLRTの会議が控えているとのことでもあり、

改めて、11月にLRTと公共交通のテーマでお話をうかがうことに

なりました。

7月17日のゲストは、シーニックバイウェイの 原 文宏 さん

シーニックとは、景観。バイウェイは、より道、脇道の意味。

原さんは「モビリティ」を単なる移動手段ではなく、

それ自体を北海道をまるごと体感していただけるものにしたいと、

米国やスイスの事例をもとに、道内外に発信し続けてきた方。

最近では、特に、自転車文化を都市にも郊外にも広め、

カヌーや鉄路、バスなどのモビリティとの連携も含めて、

広域観光のお手伝いもされているそうです。

8月の29日、30日には、札幌市で自転車利用環境向上会議

札幌で開催されるそうです。

私は、北方領土対策特別委員会の公務が入っていて、

涙をのんで欠席ですが、是非、新しい北海道の未来の姿が、

可能なかぎり多くの方に共有されると嬉しいです。

7月24日のゲストは、地下鉄をテーマに、田畑祐司さん。

田畑さんは、札幌市交通事業振興公社常務理事でもあり、

ドラッカーの学びの先輩でもあります。

交通局と公社の違いなどの基礎知識から、

札幌市の地下鉄が、なぜ、ゴムタイヤになったかという事情や、

貨物輸送や、JRとの相互乗り入れの可能性などについての

過去の検討状況なども詳しく教えていただきました。

来年から市電の運営も公社が担うことになり、

利用者目線の声をどんどん活かしていきたいとのこと。

公社のこれからにも注目です。

そして、今日7月31日のゲストが、ベロタクシーの栗田敬子さん。

最初はゴミ問題など環境への意識から

札幌生まれ札幌育ちの栗田さんが、環境問題関心を持つきっかけは、

お連れ合いの仕事ため暮らしたアフリカの都市の風景。

まちなかにビニール袋などが散乱し、

そのことがまちの衛生環境や、

子どもたちの健康にも影響している現実にショックを受けたそうです。

さらに、札幌に戻ると、ご近所に住んでいた

環境先進国ドイツ出身の女性から

環境問題についていろいろな学び、

主婦目線でエコバッグをチェックする活動などをはじめました。

その活動のなかで、栗田さんが気になったのは、

たとえエコバッグを使って、ビニール袋の使用を抑えても

車でお買い物に行くのでは、

ちっとも化石燃料の節減になっていない。

そこをなんとかしたいと考えたそうです。

 

 

 

自動車に変わる移動手段を

エコモビリティとは、エコな移動手段ということ。

自動車に変わる移動手段を探していて出逢ったのが、

ドイツ製のベロタクシーだったそうです。

ベロタクシーは、道路交通法上は、自転車です。

自動車の2人のりは、原則的に認められていません。

いまだに、ベロタクシーが道路を走行できない県もある。

しかし、北海道においては、業として有償運送であれば

自転車に人を載せても構わないという規則が

すでに定められていました。

その意味では、北海道はスタートしやすかったという栗田さん。

一方で、なかなか、移動手段として、

ベロタクシー=自転車タクシーを、

公共交通の1つとして認知してもうには、

まだまだ、苦労も多いと聞きます。

事業としてのベロタクシー=自転車タクシーについて、

導入が早かった北海道ですが、

ダンデム自転車(2人乗り用自転車)の許可は遅れています。

また、最近、お問い合わせで増えているのは、

免許を返納した方が、お連れ合いを乗せて病院に送迎したり

お買い物に行く時にこれまでの自家用車に代わりに

ベロタクシーという「乗り物」に関心を持ってくださるケース。

しかし、今の北海道公安委員会の規則でいくと

業として、有償で乗せない限り認められないことになります。

また、ベロタクシーの車体は、ドイツで製造されていて

日本で購入するにはベロタクシージャパンさんという株式会社から

購入するか、レンタルをするかということになりますが、

輸送費を含めれば、なかなか高価です。

東北でも、オリジナルの車体の製造に挑戦されていたり

栗田さんご自身も、銭函の職業訓練大学校などと連携して

新たな車体の設計、製造にも取り組まれているそうですが

簡単ではないとのこと。

近い将来、北海道で、北海道の素材で作った新たなエコモビリティが、誕生したら嬉しいですね。

自転車や自転車タクシー、そして、北海道なら、馬や馬車。

これからのエコモビリティについて

右肩上がりの時代と違う視点から

考えていくべきではないかと思いました。

 

松本さんによると、

公共交通の学習会や協議の場に来るのは、

ほぼ9割が背広の男性であるとのこと。

自動車の自動運転や、ドローンや、まさに技術開発による

イノベーションは進んでいます。

しかし、そもそも「モビリティ」とは何か

高齢社会の現実や、観光立国を標榜する北海道の未来のためにも

暮らしの中から、しっかり見つめ直していきたいですね。

そのためにも、

栗田敬子さんの挑戦は

とても重要で魅力的ですよね。

 

最後になりましたが、

1ヶ月間お世話になりました松本さん、

そして、引き続きアシスタントをつとめてくださる

田辺さん、今月も、ありがとうございました。

長文を最後まで読んでくださって

ありがとうございます。

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 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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