活動報告

【活動報告】平成30年8月1日 進む産業用大麻活用推進 中国視察日記

2018年8月2日

北海道ヘンプ協会主催のヘンプ(=産業用大麻)産業の視察のため、
黒龍江省に来ました。
今日は、黒龍江省の首都ハルビンにいます。
日本がかつて満州国として統治していた場所でもあり、
歴史を考えると複雑な思いがあります。

しかし、それを超えて、
まさに林のように、高層の集合住宅が林立する
ハルビンの街並みに、今日は圧倒されています。

さて、8月1日に、空港から直行予定だった黒龍江省人民政府から
「工業用大麻栽培加工管理条例」についてヒヤリング予定でしたが
先方のご都合でキャンセルに。

たいへん残念ですが、 北海道ヘンプ協会から、
黒龍江省の動きについて資料をいただいたので共有しますね。

【中国でのヘンプの概況】
中国における産業用ヘンプの栽培面積は、1965年に58万haありました。
その後は、需要減で停滞していましたが、
現在は、4から5万haで推移しています。
中国においても、大麻=毒草のイメージが強く、
最近は、いわゆるマリファナと区別するために
THC濃度の低い産業用ヘンプは,
?麻(=漢麻 以下 漢麻と表記します)で統一されました。

黒龍江省が、約26800ha(2016年)で中国第1位
雲南省では、6667ha(〃)で中国第2位ですが、
他の地域でも耕作されているようです。

【黒龍江省の状況】
中国第一の漢麻の生産地黒龍江省は古くからの生産地であり、
栽培加工や育種研究が盛んな地域だそうです。

黒龍江省では、2017年5月から禁止毒物条例の第4章に
工業用大麻管理条項を設けて、
ヘンプの普及に関する政策的な支援を本格化し、
ヨーロッパ、カナダ、ウクライナなどの関係者が集まる
300人規模の国際会議を開催するなど
省をあげてヘンプ産業の振興に取り組みはじめました。

さらに、今年から新しく、
「黒龍江省工業用大麻栽培加工管理条例」を制定しました。

中国では、薬用大麻は認められていませんが、
工業用大麻は合法化されています。

国際的な栽培規制や、主要国の栽培規制を見ると、
産業用大麻に関して、日本の非科学的な基準が
とても気になるところです。

これまでも、北海道の自立の観点から、
産業用大麻=ヘンプ産業の振興に取り組んできました。

道議会での私の産業用大麻に関する
一般質問はこちらです。(後半部分になります)

https://hiromaru.jp/pdf/minutes/H26-1teireikai.pdf

これまでのヨーロッパでの視察報告などについては
こちらのリンクをご覧ください。

【道議会産業用大麻海外調査団⑦ー断熱材としての活用事例】

紙媒体でも、少し報告しました。

https://hiromaru.jp/pdf/communication/20160701110910.pdf

ヘンプに関しては、
いろいろな関心事やきっかけから推進したいと考えている方がいます。
私としては、北海道のものづくりの強みともなりうる
産業用大麻の振興にしぼって法制度整備が進むよう
努力していきます。

今日8月2日は、大慶に移動して、
黒龍江省科学院で、レクチャー、施設見学、
試験農場、種子増殖会社などを視察する予定です。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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