活動報告

【ひろまる日記】平成30年10月8日 被災地支援のためにできること① 安平町編

2018年10月9日

9月6日未明に起きた胆振東部地震。
その発生直後から、北海道全土に起きた大規模停電。
8日に地元白石区の通電を確認するまで、
事務所を開放して給水や充電のサービスをしてきたことは、
前回の日記に書きました。

今回は、震災後4日目となる9月9日の活動について
振り返ります。

これからも長い支援が必要な被災地支援ですが、
今の時点で、9日の活動を記録して皆さんと共有したいことは、

〇日常的にアウトドア人材の育成が有効であること
〇災害時こそ、日常の人間関係が活きること

の2つです。

私は、その日、引き続き事務所を開放するのではなく、
安平町の「はやきたこども園」のボランティアに入ることを選びました。
北海道議会議員として、
第3回定例道議会の前に現場を見ておきたかったことが1つ。

また、これまでも何度も講演にお招きしたことのある
井内園長自らが、SNSをとおして、
いち早くボランティア募集を開始していました。

これまでの活動の一端は、下記をご参照ください。

スウェーデンのアウトドア教育研究所の
シェパンスキー教授をお招きした時の報道記事
https://hiromaru.jp/pdf/communication/20160418133104.pdf

道議会での森のようちえん、自然保育の制度化を考える勉強会のブログ
https://hiromaru.jp/report/463/

さらに、奇しくも、今年の政経セミナーの基調講演のテーマは、
「こどもの遊びと参画の保障が拓く地域の未来?
被災地支援の現場で再発見したこどもたちの力」で
井内園長には、北海道での実践報告をしていただいていました。

このように、井内 園長には、こどもたちの外遊び環境保障の実践や
その学びを共有する人たちのネットワークがありました。

井内園長の呼びかけに、最初に呼応したのは、
制度的支援が受けられないなか、森や自然を活用した子育ちの現場を
自ら作り運営してきた「森のようちえん」の関係者です。
また、東日本大震災をはじめ、被災地支援の経験のある自然学校など
アウトドア人材の皆さんでした。

 

現地に入って驚いたのは、
キャンピングカーや、テントなどが設置され
これまでの支援ボランティアのイメージを
覆すものでした。

写真に写っているのは、パドミュゼ
宮本さんです。

 

また、リーダーである井内園長の解決したい課題、
「こどもたちの遊び環境を1日も早く取り戻す」
に、とことん、寄り添って動く
民間主導のボランティアコーディネートの形。

震災直後、行方不明者の方の捜索がまだ続く中で
こどもに特化したしかも「遊び環境」に特化した発信は、
ある意味ヒヤヒヤする思いもありました。

しかし、はやきたこども園の園庭は、
地元の小学生たちがデザインし、保護者の方を含めて
手作りをしてきた園庭でした。
こどもたちが群れて自ら遊びこめる遊び「場」を
こどもたち、親、地元の人たちが作ってきた
これからの安平や北海道の子育ち環境のモデルとも言うべき場でした。
だからこそ、復興の象徴となるとすぐにイメージできました。

また、東日本大震災の復興や、
今、世界各国で進んでいるこども参画の動きなどから、
こどもたちの笑顔を取り戻す支援、
こどもや若者が復興の主人公となる支援が
重要であることも学んできました。

結果として、
最初の発信がこどもたちの遊び環境に特化していたことで、
これまでの活動で培ったネットワークがいち早く動きました。

そして、もともと、自然環境の中でのサバイバル能力が高く
マニュアルではなく自ら考えて行動できるアウトドア人材の人たちが、
その後、はやきたこども園内に設置された
ボランティアセンターの立ち上げにも貢献したのではないでしょうか。

最後に、繰り返しになりますが、
被災直後の9月9日、
安平町でのボランティアセンターがアクティブに動いていく
その過程をほんの少しでも居合わせられた私が、
強調したいことは2つです。

〇日常的にアウトドア人材の育成が有効であること
〇災害時こそ、日常の人間関係が活きること

安平町の全国に発信できる地域資源は、
私は、こどもたちの遊び環境保障などや
それを土台とした幼少中の連携にあると思っています。
今後とも復旧を越えた、
安平の子育ち環境充実のため応援をしていきたいと思います。

よかったら、安平町だけではなくいぶり管内全体の
こどもの遊び環境を取り戻すための基金も設立されましたので
そちらへの支援をお願いします。
http://iburi-nature.com/kikin.html

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最後まで読んだいただいてありがとうございます。

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