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今は昔、お茶くみ反対闘争がありました

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本日は道議会一斉委員会で
議会に来ております。
農政常任委員会が終わり、
道州制特別委員会開催までの
休憩時間です。

つい先日、
道庁内の非正規雇用のみなさんの
お話を聞く機会がありました。
圧倒的に多くが女性です。
「あなたの首はいつでも切れる」と言われたり
「勉強すればするほど使いづらい」と言われるなど
身につまされるようなみなさんのお話に
20年も前になりますが、
私自身が、労働組合活動に
参画したきっかけを思い出しました。

私が道庁(日高支庁)で働き始めた年は
男女雇用機会均等法元年でしたが、
女性職員は
30分以上前に来て
お茶の支度をし
職員全員に朝のお茶を配るという慣習がありました。
帰りも約50人分のお茶碗洗いを
女性職員だけは当番でしなければいけません。

私は、新人で何もわからず、
誰が、珈琲でお茶か、誰が砂糖何杯かしらなど
一生懸命覚えてがんばっていました。
ところが、ある日、産後休暇あけで
子どもを保育所に預けながら
働き始めた先輩から、
もう、こんな働き方はできない、
お茶くみ自体をやめてほしいと
と仲間の女性たちに訴えがありました。

当時、その職場の女性職員は
年齢も雇用形態も、家族形態もさまざまで
いわゆる「お茶くみ」や
「女性らしさ」にかかわる価値観も
ばらばらでした。

私は上司に呼び出され
「お茶くみは、せっかく職場の潤滑油なのに
その慣習を、一人の声で、こわすのか」
「我慢していれば、
将来、あなたにいいことがある」

その上司の言葉がきっかけとなり、
私は「お茶くみ反対」の運動に
これまで以上に主体的に参画。
あらゆる雇用形態の女性すべての
お茶くみを廃止し、
飲みたい人が自分で飲む
職場環境に改善しました。

今から思えば、懐かしい思い出ですが、
誰かの犠牲、
とくに、弱い立場の人たちの犠牲を前提に成り立つ
みせかけの平和や正義を
私は決して許すことができないのは
今も昔も、これからもおそらく変わらないでしょう。

いずれにしても
足を踏んでいる人、抑圧している人は
そのことに気づきません。
踏まれたほうが自ら立ち上がるしかないのです。

女性のみなさん、
みなさんの今の状況はどうなっていますか?
これまで、あまり女性のみなさんの代表としての
議員活動を意識したことはなかったのです。
非正規職員のみなさんの話を聞き
若き日の自分の体験も思い出し
改めて、自分自身の立ち位置を確認することが
できました。

これからも声なき声を
政治の現場に届けるために
がんばります。
よろしくお願いします。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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