【活動報告 7月30日 本屋文化でまちを読む まち文化講座2回目】
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7月30日は、塚田敏信先生率いる
「まち文化研究所」主催の
まち文化講座の第2回目です。
事務所スタッフの松井も
研究員として参画しています。
まず、本屋文化に入る前に
札幌市内で、唯一、活版印刷を
現在も行っている
二十四軒にある日章堂さんの
紹介からお話がスタート。
是非、おじゃましてみたいですね。
さて、
札幌の本屋さんの歴史は、
「かし本屋」からはじまるそうです。
かし本箱に入れて移動式で、
本を並べて待っているという商いでは
成り立たなかったようです。
ある意味で、今のAmazonの先駆けとも
言えるかもしれません。
その後、「かし本屋」さんから
富貴堂などの書店が生まれていきます。
また、前回のまち文化講座のテーマであった
薬局と併設するなど
雑誌を中心としながらも、
とても生活に身近なところに書店がありました。
白石区の本郷商店街のなかにも
書店が2軒ありました。
銭湯や映画館もあったそうですから、
当時の姿が偲ばれます。
北海道の書店数は、
2000年には、1006軒でしたが、
2015年には、668軒になりました。
一部で、復活の動きもありますが、
無書店町村も増えています。
ただ、これは全国書店名簿によるものなので、
実数とは異なりますので、
何か情報があったら教えてくださいね。
さて、先生が撮影され記録してきた
たくさんの写真や資料をもとに
お話が進みました。
ごくごく幼い頃は、
漫画しか読まなかった塚田先生が
最初に本を買ったのは
富貴堂さんですが、
なにわ書房さんが、とても魅力的だったそうです。
北海道にちなんだ本もさることながら
その本の仕入れや、作家との人脈なども含めて
素晴らしい店長さんがいらしたそうですよ。
さらに、なにわ書房さんの2階は、
日本全国の漫画好きの聖地とも
言われるほどのスペースだったとか。残念ですね。
そして、先生のお気に入りの札幌の本屋さんが
くすみ書房さんでした。
「中学生はこれを読め」
「売れない文庫」などのシリーズで
努力をされていましたが、こちらも
閉店となりました。
本屋が厳しくなった要因として、
塚田先生は、万引きの増加、
コンビニの発達により、雑誌の取扱いが減少したこと。
また、書籍買取販売業の存在を
指摘されていました。
読書人口の減少もありますが、
小樽の工藤書店の閉店も含めて
どんなまちづくりをするか、
あるいは経済政策を考える時
どうしても、ハード面が重要視されます。
しかし、これからの持続可能な地域社会にためには、
まち文化など文化資本に
光をあてることが重要ですね。
さて、先生がこの日、
力を入れて話されていたのが、
各地のミニコミ紙、地域情報誌の
存在の大切さです。
先生が現地に足を運んだり、
旅の途中の出会いで手にしたものを
一部ですが紹介していただきました。
大筆頭の谷根千からはじまって、
青森草紙/ステージガイド/
プレイガイドジャーナル/
京都かわら版/Oine/
1010 /野宿野郎/そうとう/
LIKE LIFE (北見)/街(函館)/
月刊とどろきゆきこ/
まるちゃん夕暮れ新聞
などなどなど…………
奇麗な体裁にするよりも、手描きで、
足を運んで取材して
思いのある人が集めた
その時だけしか切り取れない
その時だけの旬の情報がこれらの
「ペーパー」には記録されています。
みなさんの地域の
手作りの情報紙などがありましたら
是非、教えてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。