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誰かの支えに~ケアとサポートの違い

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本日は、久しぶりにNPO推進北海道会議の理事会に出席できた。
懇親会も含めて、「ふるさと」とは何か、「支援」のあり方とは何か、などについて、私にとっては、忌憚のない話ができる場であり、同時に、自分が初心を忘れていないのか試される場でもある。
NPO推進北海道会議は、ちょうどNPO法(特定非営利活動法人法)の成立の機運が高まりつつある時に発足し、くしくも、私が、道庁を退職した時とも重な る。阪神淡路大震災における、行政組織の機能の限界や、実際にボランティア組織が果たした役割を背景に、当時としては、珍しいが、市民活動団体が、超党派 の国会議員に公明正大なロビー活動を行い、立法機関である国会を動かし、議員立法という形でNPO法は成立した。
紆余曲折はあったが、私が道庁退職後、活動の現場として選択したのが、NPOの領域であり、思い出も、そして学びも多く、久しぶりの時間に、感慨深かった。
多くの人と出会い、多くのことを学んだが、今も、印象ぶかく思い出すの一つが、「ケア」と「サポート」の違いである。
ケアとは、極端に言えば、いわば、生命の危機にさらされている人に対して、生命を守るために必要なことを、勝手にこちらが「お世話」することである。
一方、サポートは、悩みを抱える当事者本人が、選択し、決定したことに対して、その実現にために必要な「道具」などを、提示したり、場合によっては、提供することであり、失敗する権利も含めて、本人の決定を尊重する。
しかし、実際には支援の現場や、政策決定の現場では、このケアとサポートの違いが、明確に認識されずに進んでいることがあるのではないか?
怒りや悲しみに寄り添うこと、一定期間や、ある側面では、ケアは重要だが、そこにただ巻き込まれては、真に必要なサポートができないのではないだろうか。お世話をし続けることは、本来、その人が持っている力を引き出すことにつながらない。
人間は、私を含めて、ある意味、弱い存在だ。
名誉欲、物欲、さまざまあり、誰かのためにと言いながら、ほんとうは自分のためだったりする。それを全否定はしないが、支援する側、支援される側の関係性 が、固定化することによって、今、支援されている側の力を奪っていないかを、支援する側、とくに、政治家、行政、専門家は、常に検証すべきではないだろう か。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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