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4月29日 新月の夜に~職業は「平和のための人材育成と人類の解放」

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数年前に日本紛争予防センターの瀬谷ルミ子さんをお招きし
大学生などを対象に講演会を開催したことがあった。
テーマは、著書名でもある「職業は武装解除」。
瀬谷さんは、丸腰で紛争の現場に入り対立する当事者間どおしが
武装解除するよう仲裁交渉役として活動している。
瀬谷さんによれば、こうした分野の体系的な人材育成の場はなく、
自力でノウハウやキャリアを積み上げていったというお話だった。
瀬谷さんの人生も興味深かったが、
印象的だったのは、武装解除をした次の段階で必要になるのが、子どもたちの教育であり就労の場であるとのお話だ。
子どもの頃から紛争しか知らない子どもは、結局、また、武装グループに戻ったり、いわゆる「海賊」になるしかないのだ。
日本国憲法前文には、「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」とある。
今、日本バッシングともいうべき状況が危惧されている。歴史認識の問題もさることながら、私は、戦後の日本の立ち位置が問われていると感じている。
日本人の中には、前述の瀬谷さんのように、世界の紛争問題の解決や、その原因となっている貧困の解決や、子どもたちや女性たちの就労支援に活躍している民間の人たちが多数存在する。
一方で、平和憲法を有する日本は、具体的に世界の軍縮、武装解除のためにいったい何をしてきたのか。地雷除去や、劣化ウラン弾の問題に、日本政府は、本 来、果たすべき役割を果たしてこなかった。日本のODAが、せめて、その投資の少なくとも1割が、子どもたちの教育や、障がい者や女性の平等・就労支援な どに使うよう定めるなどの条件が明確だったとしたら、日本をとりまく評価は変わっているのではないだろうか。
私は、できるならば、北海道が、世界の紛争処理や問題解決のためのノウハウの集積と発信、人材育成を担う場になれたらと切に願う。
瀬谷さんの職業は武装解除に因んで、
私の職業は「平和のための人材育成」となったら幸いだ。
平和のための人材育成とはどのように行えばいいのだろうか?
前述の瀬谷さんのような人たちのノウハウやネットワークに学び、
北海道に住む国籍を問わない全ての若い人たちにそれをつなぐ仕事ができたら幸いだ。
少なくとも60歳までには形にしたい。

さらに、北海道から是非発信したいのが、私たち日本人に連綿と流れる縄文の精神性にスイッチをいれる取り組みだ。現在、東北・北海道の縄文遺産を世界遺産にとのとりくみも展開されている。
縄文時代は、1万年もの長きにわたり、争いもなく、狩猟・定住生活を送ってきたことが今再評価されている。当初は、農耕がスタートしなかったことが後進性 の表れと考えられていた。しかし、伊達噴火湾文化研究所長大島直行さんによると、現在の唯物史観のような成長を前提とした価値観とは全く異なる精神性を、 縄文人たちが持っていたことが明らかになっている。この縄文時代から現代の私たちが学ぶことは多く、しかも、縄文時代の精神性の象徴とされる月や蛇は、日 本の神社等にも色濃く影響が残っていることに、改めて驚かされている。
日本人が地球の未来のために発信するのは、軍隊をつくることでもなく、武器を輸出することでもなく、原発を輸出することでもない。
縄文時代の精神に立ち戻って、欧米に端を発し、世界を席巻しつつある成長一辺倒の考え方から、人類を解放することにあるのではないだろうか。地元の物を食べ、地元の物を着て、地元の素材の家に住むことも、究極には、人類の解放につながるはずだ。
新月ごとによりパワーアップして、より、おおきな輪をつくっていきたい。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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