お花農家やお花屋さんは応援したいけど花き振興条例案には反対する理由①~成果とは外の世界の変化である
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folder 活動報告(地域活動・日常活動), 議会改革, ひろまる日記
こんばんは。
社会企業家的地方議員100人を誕生させることで
地方の現場から、北海道の未来、日本の未来に貢献したい
北海道議会議員の広田まゆみです。
今回の北海道議会は、コロナ対策に関する審議が主な議題。
知事による専決処分(議会を通さずに予算を決めること)や、
補正予算の冒頭先議(通常約1か月の審議を省略し1日で決定)など
この間の知事の対応についての評価も大きなテーマです。
迅速ではあるが、拙速でもあったというところでしょうか?
お花農家やお花屋さんは応援したいけど条例案には反対です
突然の自民党さん単独の条例提案
そんななか、新聞報道でも出ていましたが、
今回議員提案条例として、
自民党さん単独提案の形で、突然、「花き振興条例」(案)なるものが
提案されました。
地方自治法にある条文上、たしかに問題はありませんが、
私としては、法の本旨にはそぐわないと思うのです。
そこはこちらのブログに改めて書きましたので
あわせてお読みください。
北海道のお花農家や、お花屋さんは応援したい。
お花産業全体が、コロナによるイベント自粛などで大変。
だから買って応援したい、飾って癒されたい。
心からそう思います。
ただこの条例案のなかで規定されるのは
道民に対する努力義務と「8月7日を花の日とする」ことだけ。
成果とは外の世界における変化です。
この条例案で、外の世界にどんな変化が起きるのだろうか?
みなさんの行動が、意識が変わるだろうか?
もしほんとうに変化を起こそうとするならば、
例えば、北海道議会自らが宣言をして、
議場を道産の花で、花いっぱいにする日をつくる。
それを定期的に行う方が、社会的インパクトは大きいと思うんです。
先進事例があります。
岐阜県可児市議会は6月議会をバラ議会に
高校生の参画など議会改革の先進地である
岐阜県の可児市議会では、6月を「バラ議会」として
議場を花で飾り、議場コンサートも行います。
可児市議会の決議はこちら(主語が議会であることに注目)
↓
http://gikai-kani.lg.jp/…/uploa…/2018/01/H27.5.27バラ議会決議文.pdf
この条例を作ろうとうする政策の発生源(スタート)はどこから?
ほんとうにお花関係者のみなさんの意見を十分に聞いたのか、
そこにも疑問が残ります。
営業を再開してくださったばかりのホテルや
地域のお花屋さんが、厳しい中でも、北海道産のお花を
すでに、応援してくださっている。
地域のなかで、そんな現場を見るにつけ、
8月7日を花の日と定め、道民に努力を求める条例をつくる前に
議会としてできることは他にもあるのではないかと思うのです。
このままで、ほんとうにいいのでしょうか?
議会全体として、
道民のみなさんのために、北海道の未来のために
どんな成果をあげるのか、
そのためにどうするのが最善か、
もう一度考えなおしませんか?
最後に繰り返しになりますが、
このブログの続編を、もう一度、リンクを貼っておきますので
あわせてお読みいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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是非是非!
この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。