あなたにとって『お金』は道具?それとも目的?~「新しいお金」の選択肢を知りたいあなたへ
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銭湯に最近行けてない北海道議会議員の広田まゆみです。
今日も、久しぶりのブログを書くことを選んで銭湯をあきらめました。
今日みなさんにお伝えしたいのは、「お金」って何かしら?というお話です。
このことを、1人でも多くのみなさんと考えたくて、2月22日に、北海道未来セミナー も、開催します。
https://hokkaido-future-seminar.peatix.com/
『お金』が、豊かさ、幸せのものさしなの?
お金も、私たち人間が幸せになるために創ったしくみ
「もし、万が一、私たちの通貨である『日本銀行券』がただの紙として扱われるような時が来ても、北海道に住む人たちは、飢え死にさせない、凍え死にさせない」
北海道議会議員になったときから、私自身の最低限の使命として、不思議に脳内にリフレインしている言葉なんです。そもそも、政治の道にはいったきっかけは、こんなふうに思ったからです。
「お金も、時間も、国家も、法律も、もともと自然界にない。人間が自分たちが幸せになるために作ったしくみなのに、なぜ、人は、そのために、制限されたり悩んだり、時には不幸になるんだろうか。人間が作ったしくみなら、変えられるはずだ。」
「お金」にまつわるものさしを変えたい
私たちは、今、知らず知らずのうちに、「お金」というものさしでしか、価値を測っていないのではないでしょうか?それも、「国民総生産」とか、「売上高」のものさしで。その「お金」がどんなふうに私たちのところにまわってきたか、そして、その使ったお金が、どこへどのようにまわっていくのか。そういう視点では議論されてきませんでした。
例えば、日本においては、一般的に自動車産業は経済波及効果が高いとされ、北海道でも、補助金を出すための条例を作って、道外から自動車産業の工場を誘致をしてきました。ただし、愛知県などと異なり、残念ながら、北海道では、自動車に使う部品をつくることができる企業は少なく、必要な部品は道外から調達するという構造になっています。道外から企業を誘致する、優秀な人材に来ていただくことは、否定しません。しかし、1億円以上の補助金を出すのであれば、北海道にもともとある資源、強みを活かせること、北海道の地域にお金がまわり、そして、働く人に誇りや技術や知識が蓄積していくような「お金」の使い方にしようと、「総生産」や、「売上高」ではないものさしを、北海道の未来のために共有したいと思うんです。そう、『お金』にまつわるものさしを変えたいんです。
さらに、もっと言えば、お金には色がないので、私たちが使っている銀行が投資しているお金が、もしかしたら、どこかで、戦争や児童虐待を応援している会社にまわっているかもしれません。安いな、嬉しいなと思って選んでいるお肉やパンや、洋服が、どこかの国の人の伝統的な食べ物を奪い、次世代が使うはずの分まで地下水を犠牲にして、私たちが手にしているのかもしれない。
ほんとうは、「お金」は、物々交換、つまり、分かち合い、助け合いからスタートし、そこから、より便利に、豊かに幸せになるよう、私たち人間のために作った道具です。ところが、「お金」が、なぜか、目的化して、お金が豊かさや幸せを測るものさしになってしまっている現実を変えたいと思っているんです。せめて、北海道からだけでも。
新しいお金の選択肢をつくった人がいた!!
持続可能な資本主義≠最近流行の?新しい資本主義
私が今まで書いてきた感覚は、女性や若い世代は、「そうだよね~」と共感してくださる方も少なくないんです。でも、一般的に、男性、特に、大きな経済や金融の専門家の方たちからすると、失笑されてしまうこともありました。そのとき、「持続可能な資本主義」という本を書かれた新井和宏さんのお話を聴く機会に恵まれました。まさに、金融、投資という目的化したお金の使い方の最前線にいた方のお話は、説得力があります。電流にうたれたように「これだー!」と思いました。
新井さんは当時、短期的なもうけや、もうけのための投資ではなく、人や地域資源を育てるための新しいお金の流れを「鎌倉投信」で実現されていましたが、その後、ついに、新しいお金の選択肢をつくってくださいました。それが、「共感コミュニティ通貨eumo」です。
「共感コミュニティ通貨eumo」は、電子マネーのしくみを使った新しい地域通貨です。もちろん、「日本銀行券」にとって代わることはできないし、めざしていないと思います。しかし、地域のなかにお金を循環させる、手仕事や自然を守る仕事をしている人にもしっかりお金がまわる、そういう新しいお金の選択肢を新井和宏さんは提案してくださいました。
そして、なんと、北海道ニセコ町に拠点を移され、これからニセコ町のまちづくりのなかにも、「共感コミュニティ通貨eumo」はどんどん活用されていくのではないでしょうか?とっても注目です。
新しいお金の選択肢をつくった新井和宏さんのお話聴けます。
≪日 時≫ 2022年2月22日 18:30~20:30
≪開催方法≫
オフライン:SAPPORO Incubation Hub DRIVE (北海道新聞社本社ビル2階)
オンライン:Zoom(チケットご購入の方のみご視聴可能です)
≪定 員≫
オフライン:15名限定
オンライン:100名
■参加費
オフライン参加:6,000円(限定15名/書籍付き)
オンライン参加:5,000円
お申し込みは下記のリンクからお願いします
また、後日メールにて詳細などをお知らせいたしますので、
メールアドレスの記入は、お間違いないようお願い致します。
https://hokkaido-future-seminar.peatix.com/
最後まで、読んでくださってありがとうございます。2月22日 セミナーでお会いしたいです。当日参加できなくても、限定公開で後日ごらんいただけるようにします。
この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。