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心の浮き輪に

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毎月23日は、ふみの日だそうだ。
今朝は、人生のなかで一番嬉しかった手紙について話す機会があった。
私は、最近いただいたハガキのことをお話ししたが、
ふと、手紙ではなかったが、小学校時代の先生との作文のやりとりを思い出した。N先生とおっしゃったその先生は、担任の先生が病気療養のため、代替えで担任をしてくださった教頭先生だったのだと思う。
作文を奨励していて、提出した作文のなかから、たしか、よい作文は、昔なので、ガリ版刷りでみんなに配ってくださったりした。その時に、私の作文が取り上 げられてことも嬉しかったが、今、思い出すと、それぞれが、自分の作文を綴る表紙をつくり、自分自身の手づくりの文集としてとじ紐で各自が製本する形に なっていたこと。さらに、その提出した原稿用紙に先生がコメントを書いてくださっていて、ある種の往復書簡になっていたこと、それがとても素敵だった。
記憶がさだかではないが、靴音を「コットンギュー、コットンギュー」と表現したところを、赤字で一文字一文字に二重丸をつけて、褒めてくださったり、あるいは、その文章のなかに知らず知らずに表現された気持ちに、先生の感想を書いてくださったり…。
そして、文集の表紙は、決められた様式があったが、それぞれが、絵を書く場所があったり、自由に色を塗れるように作られていた。
その文集の題が、先生がつけたのか、私がつけたのか、さだかではないが、たしか、私は、やまびこという題をつけていた。しかも、私はその下に、なんと、1 つの山の上から「N先生~!」と呼びかける人間(私)と、反対側の山の上で「はーい」と応える人(先生)の姿さえ、描いていたりしたはずだ。
すごい信頼感だったと思うし、子どもの頃から、何かと不器用で、うまくいかないこともあったが、先生が担任でなくなっても、しばらく、私は、その文集を時折、先生に届けて読んでもらっていたとおぼろげに記憶している。
N先生はすでにお亡くなりになり、今、先生へのありがとうを改めて直接伝えることはできないけれど、「先生、ほんとうにありがとうございました」と、心から伝えたい。
そして、今、ふりかえってみる。
私は、誰かの人生にそんなあたたかさや信頼を届けることができているだろうか。1日1日、1つ1つの言葉を大切に発信していきたい。もしかしたら、誰かの心の明かりに、心の浮き輪になれることもあるのかもしれないのだから。

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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