知ってましたか?やさしい日本語プロジェクト~北海道美唄市地域おこし協力隊ジェイムズさんの挑戦
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こんばんは。
地域の未来をデザインする
社会企業家的地方議員を100名誕生させたい
北海道議会議員の広田まゆみです。
「やさしい日本語」プロジェクトを、ご存じですか?
昨日10月7日は、美唄市の地域おこし協力隊員
ジェイムズマッキンタイアさんが企画する
オンラインサロンに参加しました。
先日、私のラジオ番組にて
「やさしい日本語プロジェクト」について
紹介してくださったご縁です。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/jeimuzu-600x450.jpg)
あなたにとって、多文化共生とは何ですか?ー9月の「イノベーション北海道」テーマは「多文化共生」 | 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ (hiromaru.jp)
毎月2回、ジェイムズさんが、全国各地で活躍している
ゲストを迎えて、多文化共生などをテーマに
「日本語」でコミュニケーションします。
昨日は、ジェイムズさんと同じように
宮古市地域おこし協力隊で活躍する魏芳芳さんがゲスト。
宮古市の国際交流の活動や、
ご自身が担当されている「みちのく潮風トレイル」について
紹介してくださって、とても興味深かったです。
おそらく多様な国籍の方が参加していますが、
すべて日本語でコミュニケーションです。
質疑応答も、できるだけ
「やさしい日本語」になるよう
気をつけました。
なぜ、「やさしい日本語」プロジェクトが必要なのか
日本に住む外国人が英語が話せるとは限らない
外国人の方と会話するとき、
言葉の壁、特に、「『英語』ができなきゃ」と思いがちですが、
生活のための日本語に関する調査によると、
「日常生活に困らない言語」を「日本語」とした外国人は約63%に上り、
「英語」と答えた外国人の44%を大きく上回っています。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/244755246_983538482490820_7965262659641642845_n-600x590.jpg)
また、法務省による調査でも、
日本語で会話ができると答えた外国人は8割を超えています。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/244007866_2430286397102997_4425738543136518126_n-600x615.jpg)
日本に住む外国人が日常的に希望するコミュニケーションは、
もちろん、英語や、母国語の翻訳や通訳も必要ですが
「やさしい日本語」がトップです。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/243552292_468746544297860_1965571692366238633_n-600x207.jpg)
災害対応からはじまり、今後は観光にも活用が期待
やさしい日本語の必要性が注目されたきっかけは
1995年の阪神淡路大震災です。
避難情報などが的確に伝わらなかった反省から注目されました。
その後、2016年ごろから、柳川市などを中心に
「やさしい日本語ツーリズム」などの新たな動きがはじまりました。
そして、2020年8月に、文化庁が
を発表しました。
近年では、災害、観光だけではなく、
日常生活のなかで必要なルール(例えばゴミ出しなど)の説明や
役所の手続きの書類なども
「やさしい日本語」を使うことが求められています。
外国人のためだけではなく、
私たち日本人にとっても、必要な視点ですよね。
北海道内のとりくみ~札幌国際プラザ/北海道観光振興機構/美唄市
札幌国際プラザ
参考事例① 災害時における「やさしい日本語の作り方」
~ 札幌国際プラザ サイトから一部転載して引用
①1つの文を短くし,簡単な構造にする。
②ふりがなをふる、文節で区切って余白を入れ「分かち書き」にする。
例:「地震の揺れで壁に亀裂が入ったりしている建物
⇒「地震 で壊 れた建物 」③難しい言葉は、簡単な言葉に言い換える。
例:避難所⇒にげるところ
④文末はなるべく「です」「ます」「してください」形に統一する。
⑤カタカナ外来語やローマ字は避ける。
⑥擬態語(「ぐちゃぐちゃ」「こっそり」、など)は使わない。
北海道観光振興機構
観光面でも、北海道観光振興機構から
「やさしい日本語ハンドブック」が発行されています。
美唄市
地域おこし協力隊のジェイムズ・マッキンタイアさんが
コロナ禍のなか、イベントなどができないため
オンラインで発信を続けています。
『やさしい日本語』のもつ可能性~言葉の壁を超える勇気と価値
10月8日のオンラインサロンでは
ジェイムズさんからの「やさしい日本語」についての簡単な説明と
観光の現場でどう活用するのか、提案もありました。
『やさしい日本語』とは、
外国人にとっては、難しい単語や言い回しを省いた
やさしい日本語であり、
日本人にとっては、言葉の壁を越えて
思いやりをもってコミュニケーションする
大切な道具になります。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/main-600x400.jpg)
観光としてのやさしい日本語は
日本人の側の精神的、経済的負担を
減らしていくこともメリットの一つだそうです。
ジェイムズさんの言葉を借りると
「日本語を商品化する」こともポイントだとか。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/caption.jpg)
日本語を話せる外国人にとっては、
日本語を使って、地元の人との会話から得る喜びがあり
日本語で気さくにコミュニケーションできることを期待して
観光地を選ぶこともありうるというのが
ジェイムズさんの考えです。
日本語が話せる外国人というターゲットに限定することで
訪れる外国人にとっては、魅力ある
受け入れる側の日本人にとっては負担が少ない
観光地になりうるという視点に、ハッとさせられました。
![](https://hiromaru.jp/blog/wp_blog/wp-content/uploads/2021/10/4022-600x365.png)
私たちは、インバウンド、外からやってくる
外国人の方に向けて
観光政策なども推進していますが、
コロナ禍においても、
日本に在住、定住している外国人のみなさんのことは
あまり考えていません。
コロナ禍で、国境を越えた交流が
これからも限定されそうな今だからこそ
日本語教育支援や、やさしい日本語プロジェクトを通して
今、住んでいる外国人のみなさんの力を借りて
北海道の観光地の磨き上げを図るなどが
重要かもしれません。
いろんな気づきをいただいて
有意義な時間でした。
ジェイムズさん、ありがとうございました。
やさしい日本語オンラインサロンに
参加ご希望の方は、
ジェイムズさんまでお問い合わせくださいね。
Jimmy.mcintyre5@gmail.com
こちらは、先日、ジェイムズさんのインタビューです。
是非、ご視聴、登録よろしくお願いいたします。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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この記事の投稿者
広田まゆみ
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。
札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。
約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。
だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。
プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。
他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。
ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。