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【活動報告】2026年7月ふりかえり:「地域の価値」を再定義した夏 ―ニセコ・余市、九州視察、そして地域から

気がつけば、あっという間に過ぎた7月。

ニセコ・余市での道内視察、熊本・佐賀への道外調査、議会での議論、そして地元・白石区での活動と、今月もたくさんの現場を歩きました。

一つひとつは、それぞれ違う目的やテーマで訪れた場所です。けれど、こうして振り返ってみると、そこには共通する問いがあったように思います。

人口減少が進む時代に、地域にすでにある価値を、どう見つめ直し、守り、育て、次の世代へつないでいくのか。

景観や森林、海などの自然資源だけでなく、人材、教育、交通、通信、そして人と人とのつながりも、地域を支える大切な財産です。

そんなことを考えながら、7月の活動を振り返ってみたいと思います。

 

2026年7月:「地域の価値」を再定義する夏

――ニセコ・余市、九州視察、そして地域から

みなさん、こんにちは。マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。

厳しい暑さが続いた2026年7月。今月も、道内外のさまざまな現場を歩き、議会で議論し、地域のみなさんと対話を重ねる一か月となりました。

その中で何度も考えたのが、人口減少の時代に、地域が持つ価値をどう見つめ直し、守り、次の世代へつないでいくのかということです。

■ 地域の「意思」が資産になる――ニセコ町・余市町へ

7月21日、22日は、北海道議会民主道民連合の「地球温暖化対策プロジェクト」のメンバーとニセコ町、余市町を訪ねました。

ニセコというと華やかな国際リゾートのイメージが先行しますが、今回あらためて感じたのは、その土台にある「自治」と地域経営の力です。

ニセコ町では、官民連携の株式会社ニセコまちが進めるSDGs街区「ニセコミライ」を視察。高い断熱・気密性能を備え、長く住み続けられる住宅づくりや、エネルギー消費を抑えたまちづくりについて学びました。

特に印象に残ったのは、景観や開発に関するルールを、単なる「規制」ではなく、地域の価値を守るための意思表示として位置づけていることです。

大規模な開発についても、構想段階から地域との対話を重ねる。住宅の「性能」だけでなく、人と人との「対話」をまちづくりの仕組みに組み込む姿勢には、これからの北海道への大きな示唆がありました。

また、ニセコでは、地域の森林を大規模に皆伐するのではなく、少しずつ手を入れながら森を育て、地域の仕事にもつなげていく「自伐型林業」の現場についても学びました。森林を環境資源として守ることと、地域経済を両立させようとする取り組みも印象に残りました。

余市町の北海道立総合研究機構・中央水産試験場では、海水温の上昇など、急速に変化する北海道の海と漁業の現状について伺いました。

ホタテなどの資源調査や、昆布をはじめとする海藻が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」の可能性など、漁業資源を単に「獲る」のではなく、科学的なデータを蓄積し、新たな価値につなげる研究の重要性を実感しました。

景観、住宅、森林、海――。地域にすでにあるものをただ消費するのではなく、共有財産として守り、次の世代につなぎながら価値を高めていく。その視点は、ニセコと余市に共通していたように思います。

■ 熊本・佐賀に学ぶ――人口減少を「共創」へ

7月14日、15日には、北海道議会「人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会」の道外調査で、熊本県、佐賀県を訪問しました。

熊本大学では、大学が地域に入り、住民や企業、行政とともに地域課題を解決していく人材育成の取り組みを学び、山鹿市では、地域の仕事と人材をつなぐYAMAGA BASEを視察しました。

 

佐賀県では、行政職員自身が地域に変化を生み出す「チェンジメーカー」となることを目指す取り組みを、鹿島市などでは、自治体の枠を越えた広域連携や地域循環共生圏の考え方について学びました。

人口が減るから、できることも減る――ではありません。

行政、大学、NPO、企業、住民など、多様な主体がそれぞれの力を持ち寄ることで、これまでになかった価値を生み出すことができる。

人口減少を「縮小」の議論だけで終わらせず、「共創」の力に変えていく。

北海道のこれからを考えるうえで、大きなヒントをいただいた視察となりました。

ちなみに、九州の暑さと強い冷房の温度差に少々やられ、帰札後は夏風邪気味に。みなさんも暑さだけでなく、「冷えすぎ」にもお気をつけください。

■ 議会では、「暮らし続けられる地域」を問う

7月1日の人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会では、人口減少地域における「地域の足」について質問しました。

バスや鉄道だけでは移動を支えきれない地域が増える中、自家用有償旅客運送をはじめ、地域自身が交通を支える仕組みをどう位置づけ、道がどう支援していくのか。移動は単なる交通政策ではなく、通院や買い物、社会参加を支える生活インフラでもあります。

翌2日の総合政策常任委員会では、北海道の強みを生かしたグローバル戦略について議論しました。

また、6月に来道したスウェーデンの専門家、クラース・パルムグレン氏との意見交換をきっかけに、通信インフラについても考えを深めています。

人口が少ない地域だからこそ、医療、教育、行政、防災、仕事を支えるデジタル基盤が必要です。

ブロードバンドや携帯電話の通信環境を、単なる産業政策としてではなく、「その地域で暮らし続けるための社会基盤」として捉える。

そしてDXを、効率化だけではなく、高齢者や障がいのある方を含め、誰一人取り残さない地域づくりにつなげていきたいと考えています。

■ 地域で学び、語り合う

地元・白石区でも、たくさんの出会いがありました。

7月12日の「平和と教育を考える学習会」では、高校生平和大使のみなさんから核兵器廃絶に向けた活動について伺い、「まおい学びのさと小中学校」の細田孝哉校長からは、子ども自身の探究を大切にする教育についてお話しいただきました。

平和も教育も、一世代で完成するものではありません。

私たちは次の世代に何を手渡すのか。

改めて考える時間となりました。

また、地域のみなさんとの相談の場「ひろまる相談サロン」「ひろまるご近所マルシェ」、手話サークルのみなさんとのモルック交流など、日常の活動も続いています。

ラジオを通じた発信や、千歳での全道女性議員研修交流会、キリンビール工場の視察なども含め、一つひとつの現場でいただく声や気づきが、私の道政活動の土台です。

■ 「地域の価値」とは何だろう

振り返ってみると、7月に訪ねた場所は、それぞれ全く違う目的やきっかけでおじゃましています。

ニセコの景観・住宅・森林、余市の海と水産研究、熊本・佐賀の人材育成と地域づくり、そして白石区での平和や教育、日々の暮らし。

けれど、こうして一か月を振り返ると、その根底には共通するものがあるように思います。

地域の価値は、外から与えられるものではなく、そこに暮らす人たちが見つけ、守り、育てていくもの。

そして行政の役割は、地域が持つ力を引き出し、支え、つなぎ、新しい挑戦が生まれる環境をつくることではないでしょうか。

人口減少という大きな変化の中にある北海道だからこそ、それぞれの地域にすでにある自然、文化、人、知恵、そして人と人とのつながりを、もう一度「価値」として見つめ直すことが必要だと感じています。

8月も、本郷通商店街の「萬蔵祭」を終え、これからは恒例の「ひろまる交流のつどい」など、地域での活動が続きます。ご都合つきましたら、是非、ご参加くださいませ。

暑さに負けず、現場で見て、聞いて、考えることを大切にしながら、一つひとつの声を道政につなげてまいります。

 

 この記事の投稿者

広田まゆみ

北海道の自立と未来のための志事人、広田まゆみです。
函館生まれ札幌育ち。現在は、白石区在住で、北海道議会議員として活動中。

札幌市立向陵中、札幌西高、北海道大学を卒業後、北海道庁職員として、日高管内浦河町で生活保護のケースワーカーが最初の仕事です。
その後、労働組合の女性部長なども経験し、自分探しが高じて、11年務めた道庁を退職。
空知管内の雨竜町に移住します。

約8年、農家民泊や、農作業ボランティアのコーディネートなど都市と農村の交流を推進するNPO活動に従事した後、道庁の労働組合時代のご縁で、政治の道を選びました。

だいたい10年ごとに大きな転機があった私ですが
これからの人生の時間は、社会企業家的地方議員を100人つくることをはじめ、こどもたち、若い人たちを応援することに集中したいと思っています。

プライベートでは、気ままなひとり暮らしを満喫中。
大の温泉、銭湯好き。
チャンスがあれば、エネルギー独立型のエコ銭湯を経営してみたい。
完全なワーカホリック、働きすぎ人間ではありますが、最近は、ヨガにはまっています。
地域のヨガサークルで週1回教えられるような70歳になってたら嬉しいですね。

他には、着物、ヨガ、旅、ハガキ絵、「館」めぐり、そして、やっぱり、北海道の未来のために働くことが大好きです。

ドラッカー読書会FT。91期エクスマ塾生。
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